研究課題/領域番号 |
17083009
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横手 裕 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (10240201)
|
研究分担者 |
末木 文美士 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (90114511)
菊池 大樹 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80272508)
末木 恭彦 駒沢大学, 文学部, 教授 (60143335)
渡辺 麻里子 弘前大学, 人文学部, 講師 (30431430)
|
キーワード | 仏教 / 道教 / 日本宗教 / 日本思想 / 中国宗教 / 中国思想 |
研究概要 |
平成18年4月の早々から、前年度に引き続きアルバイト学生を使い東京大学総合図書館所蔵明版嘉興大蔵経の調査を開始した。東大総合図書館内の一室に集合し、各経典の基礎的情報についての記録と写真撮影等により、パソコンに各種データを入力してゆく作業が、平成19年2月まで毎月平均して2回ずつ実施された。また、夏休みおよび冬休みの期間中は、仏教経典研究を専門とする研究分担者の渡辺麻里子を東京へ招き、集中的な作業とその後の作業方針等についての協議が行われた。その結果、正蔵、続蔵、又続蔵の3部により構成される大蔵経の半分以上を占める正蔵部分について、ほぼ作業を完了することができた。 この他の主な活動としては、研究代表者の横手は8月中旬に一週間あまり中国の北京市および陜西省へ赴き、情報と資料の収集を行った。また、11月9日から14日まで、台湾高雄の国立中山大学にて開催された第1回道教仙道文化学術研討会に参加し、世界各地の道教研究者との交流、および本研究に関連する道教仏教交渉研究について、情報収集に努めた。 研究分担者の末木文美士は、平成18年10月30日から11月4日にわたり、中国北京市の中国人民大学にて第2回中日仏学会議に参加し、中国における仏教研究の状況、および日中仏教交渉史研究に対して理解を深めた。 渡辺麻里子は随時高野山等の日本各地の寺院、図書館へ出張し、現存する大蔵経の調査を行った。 平成19年1月29日には、アテネ大学准教授のスティリアノス・パパレクサンドロプロス氏による講演会「道元における現象主義、超越主義と弁証法」を開催し、日本仏教について講演者および参加者と活発な意見交換を行った。
|