研究課題/領域番号 |
17083012
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
早坂 俊廣 信州大学, 人文学部, 准教授 (10259963)
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研究分担者 |
久米 裕子 (神林 裕子) 京都産業大学, 文化学部, 准教授 (10310749)
荒木 龍太郎 活水女子大学, 文学部, 教授 (90124164)
安部 力 北九州工業高等専門学校, 総合科学科, 講師 (60435477)
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キーワード | 寧波学術 / 浙東学派 / 全祖望 / 書院 / 現地調査 / 場所愛(トポフィリア) |
研究概要 |
8月23日から25日にかけて、メンバー全員で浙江省寧波市に現地調査に赴き、「寧紹地区思想文化図誌」に関わる調査地点を巡見した。さらに、26日から28日にかけて江蘇省泰州市に行き、現地の研究者たちと「中日学者《泰州学派》座談会」を開催して国際的な学術交流を行うとともに、現地調査も行った。継続的に取り組んできたデジタルコンテンツ「寧紹地区思想文化図誌」の完成に向けて鋭意取り組み、16編に及ぶ全祖望の「書院記」に対する訳注の部分、最終的には50編に垂んとする「現地調査報告」、及び現地調査の成果をもりこんだ「位置情報」とからなる研究ツールを完成させた。このうち、全祖望の「書院記」に対する訳注の部分については、独立させたものを特定領域全体の報告書に掲載することとした。なお、特定領域全体の報告書には、これ以外にも、早坂俊廣の「<場所の思想史場所の思想史>序説(上)」(原載『信州大学人文学部人文科学論集<人間情報学科編>』第42号、pp.1-13)、「寧波における知の営みとその伝統」(原載『信大史学』第33号、pp.1-20)、荒木龍太郎の「王陽明の「万物一体之仁」の一考察-宗族との関連から-」(原載『九州中国学会報』第47巻、pp.31-45)、「海域の街・長崎-朱舜水と安東省庵の儒学への想い」(原載『から船往来-日本を育てたひと・ふね・まち・こころ』中国書店刊、pp.69-87)を提出した。 最後に、寧波・沖縄等で行われた国際ワークショップ、研究会に早坂が出席する等、特定領域全体の活動に積極的に関与し、さらに全体との連関の中で上記の活動を行った点を付記しておく。
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