研究課題/領域番号 |
17083014
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
浅見 洋二 大阪大学, 文学研究科, 准教授 (70184158)
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研究分担者 |
内山 精也 早稻田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20275019)
堀川 貴司 鶴見大学, 文学部, 教授 (20229230)
住吉 朋彦 慶應義塾大学, 附属研究所斯道文庫, 准教授 (80327668)
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キーワード | 五山文学 / 宋代 / 詩文集 / 詩話 / 注釈 |
研究概要 |
本年度は、前年度までの研究を踏まえ、研究全体の進展・取りまとめに着手した。特に、本特定領域研究の重点項目研究「東アジア海域文化から見た五山文化」研究と密接に連動する形での研究が中心を占めた。この研究は、他の分野との合同で進められるものであり、「五山文化」に関して総合的な検討を加える研究集会とじで、20年8月にはセミナーを、12月にはワークショップを、21年3月いはシンポジウムをそれぞれ開催し、研究の取りまとめに向けての少なからぬ進展が得られた。 上記に加えて、本研究課題に関しては、引き続き各地の所蔵期間に赴いて、五山文学・宋代文学に関する資料の調査を行い、文献資料学的な知見を数多く得ることができた。同時に、中世禅僧の漢詩分制作およびその背景にある漢籍受容(「抄物」などの注釈活動を含む)についての研究に進展が得られた。 宋代文学に関する研究としては、20年5月に宋代詩文談話会を開催し、国外から研究者を招いて討議を行い、宋代文学についての知見を深めることができた。特に、蘇軾・黄庭堅らの詩文集の編纂あるいは注釈に関する研究、および南宋後期の江湖詩派と印刷文化の関わりに関する研究において、確実な成果が得られた。 また、これまでに引き続き抄物資料の訳注作成作業を行った。
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