研究課題/領域番号 |
17083015
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
松田 吉郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30229497)
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研究分担者 |
本田 治 立命館大学, 文学部, 教授 (50107124)
神吉 和夫 神戸大学, 大学院・工学部, 助手 (70031135)
南埜 猛 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 助教授 (20273815)
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キーワード | 水利開発 / 環境 / 水の娯楽 / 龍舟 / GISデータベース / 廃水技術 / 文献資料 / 現地調査 |
研究概要 |
「寧波地域の水利開発と環境」班(以下、水利班と略称)は以下の調査、文献資料収集、研究発表、論文作成を行なった。まず調査では、2006年5月に兵庫県相生市のペーロン調査、6月に湖南省岳陽を訪問し、屈氏祠、汨羅江の調査を来ない、8月にアメリカワシントンの米国公文書館で寧波地図資料を収集し、9月〜10月に寧波の水利施設調査を行なった。さらに水利関連調査として西安、福建調査も行なった。文献資料収集では中国方志叢書華中地方漸江省第3期分、湖南省龍舟関係資料、水利関係資料を購入し、また、12月に北京の中国社会科学院を訪問し、寧波水利関係資料を収集し、これらの資料を整理、分析した。研究発表では8月の立命館大学史学会において「寧波の水利調査について」の研究発表を行い、10月の寧波プロジェクト現地調査班打ち合せ会で「寧波地域GISデータベースの構築-現地調査班におけるGPSを利用したデータ収集方法について-」を報告し、「朱舜水と水戸学」シンポジウムにおいて「水戸藩の水利事業と朱舜水」の研究発表を行い、ギリシャにおける「古代文明における水と廃水技術に関する第1回国際シンポジウム」で'DRAINAGE SYSTEM OF ANCIENT CAPITALS IN JAPAN'の論文発表を行った。11月には水利班は中国水利史研究会、土木学会と共催で「中国・日本の治水・水利技術の比較研究」、「水と人のかかわり」のシンポジウムを行ない、中国水利水電科学研究院から周魁一先生をはじめ3先生を招待して、研究発表して戴き、水利班も「寧波の水利事業-峩夫を中心に-」「寧波水利の地理的考察」「水の娯楽-寧波の例-」を発表して相互討論を行なった。2007年2月のシンポジウム「東アジアの海域交流:歴史と現地研究の方法をめぐって」では「水利班における現地調査の経過とその課題」を報告した。論文作成は11研究発表に記載のとおり行なった。
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