研究課題/領域番号 |
17083018
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
岡 元司 広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10290777)
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研究分担者 |
松浦 章 関西大学, 文学部, 教授 (70121895)
太田 出 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (10314337)
佐藤 仁史 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (60335156)
藤田 明良 天理大学, 国際文化学部, 教授 (50309514)
岸田 裕之 龍谷大学, 文学部, 教授 (10093585)
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キーワード | 寺廟 / 水上居民 / 石像物 / 矢穴 / 海域 / 環境 / 地域 / 聴き取り |
研究概要 |
平成20年度は、現地調査が着々と進行し、また構成員の成果が各地での国際シンポジウムで多数発表された1年となった。 まず現地調査については、岡元司が、海外協力者の林士民・楊建華・謝国旗と協力して寧波地域寺廟位置確認調査を二次にわたっておこなった。また、太田出・佐藤仁史は、語学力を生かして浙江省銭塘江の水上居民についての聴き取り調査を進めた。さらに、中日石像物研究会と合同で平成20年11月におこなった寧波石像物調査では、石材を割る際に用いられた矢穴の跡が、宋代寧波と鎌倉期日本で共通することが発見され、石材技術が寧波から直接伝来したことを示す成果として毎日・朝日・読売・奈良新聞など各紙で大きく報じられた。 特定領域研究「東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成寧波を焦点とする学際的創生」全体との関わりでは、総括班が定めた6つの重点のうち、項目(ロ)「寧紹地区の環境・生態と人間社会の営み」と深くかかわるため、最終年度である平成21年度に向けて、その方向性を確定させるため、平成20年7月に東京大学にて開催されたワークショップ「焦点としての寧波・浙江文化の多層性とその環境」にて岡および太田・佐藤が報告し、また項目(へ)「海域史研究の理論化」の経過報告として平成20年11月に広島県宮島で開催されたシンポジウム「東アジア海域史研究の課題と新たな視角」では、岸田裕之が講演をおこない、岡元司が海域周辺の環境についての報告をおこなった。 その他にも、束アジア海域史研究に関する海外での国際シンポジウムで、松浦章・藤田明良・山崎岳・鹿毛敏夫が報告をおこなった。
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