研究課題/領域番号 |
17083019
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
加藤 徹 明治大学, 法学部, 教授 (80253029)
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研究分担者 |
上田 望 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (90293331)
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90138181)
細井 尚子 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 教授 (40219184)
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キーワード | 演劇 / 中国文学 / 芸能 / 東洋史 / 音楽 / 海域交流 / 日本伝統文化 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、現地調査や資料収集、成果の発表等を行った。主な活動は以下のとおり(成果の発表は次頁に記載)。 【現地調査】 (1) 浙江省寧波・紹興地区に伝わる芸能・演劇の現地調査と資料収集、越劇・紹興宣巻の上演記録作成(上田)。08年11月2〜9目 : 浙江省寧波逸夫大劇院、民楽劇場、邸隘鎮徐村、寧海県西店鎮崇興廟、紹興県福全鎮容山村。09年2月6〜15日 : 浙江省寧波民楽劇場、象山県丹城鎮姜毛廟・城陛廟。 (2) 日本国内における中国伝来音楽・芸能資料の調査と収集(加藤)。08年4月25日〜27日 : 万福寺(京都府宇治市)・姫路文学館(兵庫県)、08年10月15日〜17日 : 天理図書館 (奈良県天理市)で明楽関係資料の調査収集。09年3月2日〜4日 : 御座楽研究会(沖縄県那覇市)と打花鼓保存会(沖縄県中城村)。 (3) 散楽の源流について中国大陸奥地の調査(竹本・細井)。中国山西省の山西師範大学戯曲文物研究所と連携して調査と研究発表(次頁)を行ったほか、散楽の源流として重要な存在の1つである伎楽の伝来状況及び伎楽上演時の状況から、仏教と後の密教が重なる地域の芸態として、ブータンのトンサゾンのツェチュを調査。ブータンは現王政になって以降、全国のツェチュを統一したが、トンサでは、村祭りと宗教的祭りが合体した式次第をもつなど古態が残されており、この両様における仮面・仮頭のについて資料を収集。日本における散楽の源流が、その背景に宗教的に多様な世界をもつことを確認した。 【他班との連携】 当該領域研究の他の研究班の調査研究にも協力し、『「訓読」論』(次頁「研究発表・図書」参照)、『から船到来』(印刷中)などの著作刊行に参加、寄稿などを行った。
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