研究課題/領域番号 |
17083023
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井手 誠之輔 九州大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (30168330)
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研究分担者 |
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
藤岡 穣 大阪大学, 大学院文学研究科, 助教授 (70314341)
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (00242074)
谷口 耕生 奈良国立博物館, 学芸課, 研究員 (80343002)
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キーワード | 寧波仏画 / 延慶寺 / 天童寺 / 阿育王寺 / 東錢湖 / 天台山 / 雪舟 |
研究概要 |
平成17年度は、今後5年間の研究方針を確認し、寧波をめぐる絵画に関する資料のデータ入力案を検討し、九州大学と東京大学でデータ入力を開始した他、宋から明時代にかけての美術における日中交流に関わる資料を収集した他、次年度の国際シンポジウムについて構想案をまとめた。 1)データ入力。寧波仏画を中心に120点の作品について、基礎データと画像データを600件入力。 2)現地調査。寧波地域の仏画師たちの居住した石板巷地域を確認し、仏教美術と関係する場(延慶寺、天童寺、阿育王寺、東錢湖、天台山)を訪れて資料収集を行った他(井手・藤岡・谷口)、上海博物館の「故宮博物院宮廷珍宝展」に合わせ、北京故宮博物院所蔵の南宋から明時代の中国絵画について精査した(井手・藤岡・島尾)。 3)国内調査。とくに雪舟と同時代の寧波と江南地域の中国絵画について、根津美術館の「明代絵画と雪舟展」、静嘉堂文庫美術館の「明清の絵画と書跡展-中国五百年の筆墨と彩-」に出陳された日中の絵画について、継続的な調査を行った(板倉・島尾・井手)。また国宝十六羅漢図(京都・清涼寺)、陸信忠筆十王図(和歌山・浄教寺)をはじめ、寧波をめぐる仏画(井手)のほか、重源・栄西・俊〓等、寧波と関係の深い日宋僧と関係する美術資料の調査を行った(谷口・藤岡)。 4)発表。台北故宮博物院で寧波仏画及び同時代の朝鮮における高麗仏画について口頭発表を行った。井手誠之輔、寧波仏画の多様性をひらく-大徳寺伝来の五百羅漢図を考える- IDE Seinosuke, The Reception of Northern Song Artistic Practice in Goryeo Buddhist Painting : The Representation of Mt.Potalaka in the Water-Moon Avalokitesvara of Kagami Shrine
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