研究課題/領域番号 |
17083023
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井手 誠之輔 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (30168330)
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研究分担者 |
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
藤岡 穣 大阪大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (70314341)
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00242074)
谷口 構生 奈良国立博物館, 学芸課, 研究員 (80343002)
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キーワード | 寧波仏画 / 高麗仏画 / 書斎図 / 禅宗美術 / 雪舟筆天橋立図 / 宋元仏画 |
研究概要 |
1) 海外調査 9月に10日間の日程で、3名合同(井手、島尾、藤岡)によるヨーロッパの各美術館(リートベルグ美術館、ギメ美術館、ケルン東洋美術館)の調査を行い、寧波関係の仏画・世俗画について関連資料を収集するとともに、現地の研究者と討議を行った。とくにリートベルグ美術館における木造観音像、ギメ美術館における竺田悟心賛書斎図、伝雪舟筆天橋立図、ケルン東洋美術館における仏伝図(朝鮮王朝)をはじめとする新資料の発見があったことを特筆しておく。 2) 国内調査 寧波仏画、高麗仏画、南宋院体画、雪舟関係資料、朝鮮山水画等を中心に東アジア世界の視点から関連する資料の調査を継続して行ったが、とくに神奈川県立歴史博物館における『宋元仏画展』(10月)、福井県立美術館(3月)における『海を越えてきたみほとけたち展』に展示協力を行ったほか、両展覧会の出陳作について関係資料を収集した。 3) 成果発表研究計画が3年目であることに鑑み、国内外の研究集会に積極的に参加して研究成果を発表し、研究者間での研究協議を行った。とくにプリンストン大学で開催された国際シンポジウム「Re-Presenting Emptiness: Zen and Art in Medieval Japan」(4月)には、3名(井手・島尾・板倉)が参加し、禅宗美術を中心に絵画史から考えられる日中交流について議論を深めたほか、文化交流研究部門の連続講座(1月)の開催にあたっては、司会、講演者として参加し、今日的課題について若手研究者と協議した。 4) データ化関連する絵画資料等のデータ化とあわせて、関連する論文のPDF化を進めた。
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