研究課題/領域番号 |
17083023
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井手 誠之輔 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (30168330)
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研究分担者 |
島尾 新 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (80170926)
藤岡 穣 大阪大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (70314341)
板倉 聖哲 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (00242074)
谷口 耕生 奈良国立博物館, 学芸課, 研究員 (80343002)
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キーワード | 寧波仏画 / 高麗仏画 / 朝鮮王朝仏画 / 院体画 / ボストン美術館 / メトロポリタン美術館 / 奈良国立博物館 |
研究概要 |
1) 海外調査 アメリカのメトロポリタン美術館・ボストン美術館・セントルイス美術館で寧波仏画、明代絵画、朝鮮絵画の再調査を実施(井手、板倉)。特にボストン美術館では、特殊撮影によってこれまで解読されていない南宋時代の銘文を映像化することに成功した。また韓国国立中央博物館で開催の統一新羅の仏教彫刻展を見学し、関連作品について調査した(井手、藤岡)。 2) 国内調査 寧波仏画、高麗仏画、南宋院体画、明代絵画、雪舟関係資料、朝鮮山水画等を中心に東アジア世界の視点から関連する資料の調査を継続して行った。 3) 研究成果の公表 栃木県立美術館、静岡県立博物館で開催された特別展『朝鮮王朝の絵画と日本』へ研究協力し、韓国から研究者を招へいして講演会を開催したほか、これまでの成果について報告した(板倉)。また海外でも研究成果の公表を行い、韓国では寧波仏画と混同されてきた高麗仏画の問題について(井手)、台湾では、朝鮮絵画における中国の受容について(板倉)、それぞれ研究発表を行った。また2006年度に開催された国際シンポジウムの報告書に3名が論文を発表した(井手、谷口、藤岡)。 4) 最終年度の計画 奈良国立博物館で開催される「聖地・寧波」展(2009年7月)へ研究協力することになり、関係行事におけるシンポジウムで、本研究班の研究成果を公表するための協議と準備を開始した(井手・島尾・藤岡・板倉・谷口)。
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