研究課題/領域番号 |
17083024
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
静永 健 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 准教授 (90274406)
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研究分担者 |
齋藤 希史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (80235077)
キャンベル ロバート 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50210844)
道坂 昭廣 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 准教授 (20209795)
副島 一郎 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 准教授 (00288565)
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キーワード | 漢籍 / 奈良:平安 / 江戸:明治 / 大正:昭和 / 南摩綱紀 / 三島中洲 / 岸田吟香 / 国際情報交換中国:韓国:台湾 |
研究概要 |
本年度は以下のような活動を展開した。(1)平成19年4月28日、九州大学にて開催された第229回中国文藝座談会にて代表者静永が研究発表。(2)7月21日〜22日、同じく九州大学で本特定領域研究に関する大規模なワークショップを開催。静永と齋藤が参加。静永が発表。(3)8月16日、ソウル市で開催された韓国中国学会にて静永が研究発表。(4)9月22日、同志社大学で本研究班の公開研究会を開催、副島が研究発表。(5)10月7日、日本中国学会大会にて静永が研究発表。(6)11月16日〜23日、中国清華大学謝思章教授を招き、二度の講演(九州大学・明治大学)のほか、大東急記念文庫、斯道文庫、東洋文庫、国立公文書館などに日中合同で資料調査を展開し、多くの意見交換を行った。(7)11月30日、東京大学で本年二度目の研究会を開催、キャンベル、道坂、齋藤、静永で意見交換。また副島は明治漢詩文研究者との意見交換と、来年度の公開研究会に向けての予備折衝に当たった。(8)12月15日、京都国立博物館での「中国出版文化の社会史」公開講演会に静永と副島が参加。 以上の通りである。 特に上記のうち(6)(7)(8)の活動においては、次年度に予定している幾つかの研究会および資料調査についての準備をも兼ねている。すなわち、中国北京大学および清華大学、復旦大学、華東師範大学、そして中国国家図書館との研究交流(相互訪問と資料調査)、そして東京で開催を予定している明治のリベラル・アーツに関する公開講演会である。のみならず、本年度の活動では、日本の古典受容の問題が、単なる我が国だけに限定される特殊な問題ではなく、韓国や、中国の各地方都市の文化伝播の問題など、他の多くの研究課題と密接に関わっていることが徐々に明らかとなった。次年度以降も、本年度同様に、日本と中国、そして韓国との研究交流の架け橋として活動を展開し、公開研究会や論文集の編集を通じて、われわれの研究成果を社会に還元したいと思う。
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