研究課題
本研究は、前近代中国の諸王朝がどのような官僚システムを駆使して中央、地方、海外を結び、皇帝支配体制を実現していたかを比較検討することを課題としている。第一年度の平成17年度は、8月、1月、2月、3月と四回にわたり、研究集会を開催した。研究集会では、(1)五年間にわたる研究課題の確認、(2)文書システムの変化、(3)中国官制の基本原理、(4)中国沿海部の海防体制、の四点を中心に意見交換を行った。さらに、各担当領域に必要となる図書を購入し、分担研究者のもとに設置した。とりわけ、大阪市立大学には、『中国方志叢書』・『中国地方志集成』の浙江省・福建省部分を購入した。研究分担者は、国内の図書館での資料調査を各自行ったほか、平田は廈門・泉州、久保田は杭州・北京での資料収集を行った。また平田は廈門で開かれた科挙に関する国際学会にて、科挙制と人的結合の関係性について報告を行った。また、当該テーマを推進するために、本年度は苗書梅(河南大学)、〓小南(北京大学)、Hilde De Weerdt(テネシー大学)、汪利平(ミネソタ大学)に報告をしていただき、海外での研究状況について情報を入手すると共に、方法論について意見交換を行った。このほか、「中国古代中世の宮室の構造・配置に関するデータベース」、「『盟水斎存牘』海防史料データベース」などのデータベースの構築が進められた。
すべて 2006 2005
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人文研究 57
ページ: 243-256
人文論叢 23(未定)
宋-明宗族の研究(汲古書院)
ページ: 179-210
アジア遊学 78
ページ: 85-103
ページ: 34-53
長野工業専門学校紀要 第39号
ページ: 69-80