平成20年度は、4月、6月、7月、8月、10月、11月、1月、2月、3月と9度に及ぶ研究集会を開催した。このうち、8月初めには雲南大学(中国 : 昆明市)にて開催された国際宋史シンポジウムにおいて日中の研究者を集めた「宋時代の文書伝達と情報コミュニケーション」の分科会を開催し、3月に中山大学(中国 : 広州市)にて国際シンポジウム「中日古代中国国家運作機制」を開催した。さらに、研究代表者並びに連携研究者は、平田が台湾、広州、北京、井上が台湾、南京、久保田が上海、台州といった形で国内外で当該関係の資料調査を行った。これらの成果の一端は、次年度中国より論文集を刊行する予定である。 このほか、昨年度のシンポジウムの成果については『大阪市立大学東洋史論叢別冊特集号東アジア海域世界における交通・交易と国家の対外政策』という形で公表し、また昨年に引き続き「中国古代中世の宮室の構造・配置に関するデータベース」、「『盟水斎存牘』海防史料データベース」などのデータベースの構築が進められている。
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