研究概要 |
本年度は,研究代表者(伊藤)・研究分担者(西尾・橋本・須田)・研究協力者(米谷均・岡本弘道)が,研究課題に関する史料調査・文献収集・現地調査などを行うとともに,これらの活動の成果に基づいて研究を進め,その成果を国際学会・国際シンポジウム・学術雑誌等に発表した。また,あわせて「寧博班」・「朝鮮班」などと共同で,史料輪読会・現地踏査などの研究活動を行った。 【研究代表者・研究分担者の実績】 (1)研究代表者の伊藤は,日明関係の研究史整理や博多の対外交流のあり方をまとめる作業を行った。 (2)研究分担者の西尾は,昨年度に引き続き,中世禅僧の難解な史料の翻刻・分析などを行った。 (3)研究分担者の橋本も,昨年度に続き,室町政権の外交の姿を唐物流通の視点も含み込みながら包括的な分析を行った。 【史料輪読会】 (1)伊藤が責任者となり,寧博班・朝鮮班と共同で策彦周良著『初渡集』中巻の輪読会を2回開催し,テキストの校訂と読解を進め,『初渡集』の校訂作業・テキストデータ作成も平行して行った。 【現地踏査】 (1)6月,朝鮮班主催の黒山島踏査に参加し,東アジア海域交流の要衝の現地景観を確認した。 (2)8月,日明班主催で雲南、南京の初期日明交流関連史跡を踏査した。 (3)8月,大阪歴史博物館所蔵の日明外交文書の原本調査を行った。 【研究会】 (1)6月,7月,9月,11月,1月,3月,東アジア海域研究会に参加し活発な討論を行った。 (2)11月,橋本がドイツの国際シンポで研究報告を行った。 (3)1月,伊藤が文献資料調査部門主催国際シンポで研究報告を行い,班員も参加した。
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