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2007 年度 実績報告書

16世紀から現代の中国江南地域における医療と環境をめぐる社会史

研究課題

研究課題/領域番号 17083032
研究機関川村学園女子大学

研究代表者

帆刈 浩之  川村学園女子大学, 文学部, 教授 (40284278)

研究分担者 飯島 渉  青山学院大学, 文学部, 教授 (70221744)
東郷 俊宏  鈴鹿医療科学大学, 鍼灸学部, 准教授 (30303902)
キーワード医療史 / 環境 / 江南 / 伝統医学
研究概要

三年目にあたる19年度は、これまでの研究・調査をもとに論文や学会報告などの成果として公表し、また国際会議を主催し、他の研究者と交流を深めることに重点を置いた。具体的には、2008年3月に国際シンポジウム「東アジアにおける近代化と伝統医学の変容:環境変化とグローバル化の視点から」を大阪で開催し、台湾・韓国・アメリカ・ベルギーから医学史の気鋭の研究者を招き、研究交流を行った。生化学の最新の成果を参照したものや鍼灸の多様性を歴史的に探究したものなど、斬新な研究発表がなされた。総じて東アジアにおける伝統医学の歴史を長期的な視野から、環境や社会との関係から捉えることの重要性が確認された。
個別の研究としては、帆刈は、20世紀初頭における医学の近代化過程において、中医薬知識が一定程度の影響を有したことを当時の雑誌の分析を通して検討した。また、中医薬と地域との関わりについての調査研究を行った。飯島は、引き続き「感染症の流行と環境変化の関係」に関する研究を進め、継続して感染症の歴史データの整理を行った。また上海において現地調査を行い、台湾から研究者(鄭麗玲、欧素瑛)を招聘して関連の研究会を開催し、研究交流をはかった。東郷は、18年度に続いて中国の鍼灸分野の老中医達の臨床技術をビデオ記録し、その分析を行った。併せて、19世紀から20世紀に至る中医臨床技術の伝承のあり方について一部分析を行った。そして、スウェーデンにおける中国医学関連文献について前年度に引き続き、資料蒐集と分析を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 作為歴史進程指標的伝染病2007

    • 著者名/発表者名
      飯島渉
    • 雑誌名

      『中国社会歴史評論』 第8巻

      ページ: 19-26頁

  • [学会発表] 南方中国の生存戦略:同郷・慈善・医学2007

    • 著者名/発表者名
      帆刈 浩之
    • 学会等名
      第52回国際東方学者会議
    • 発表場所
      東京教育会館
    • 年月日
      2007-05-18

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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