研究課題
特定領域研究
16世紀以降、江南地方は、開発にともなう人口過密化と生態環境の変化によって、断続的な疫病の流行を経験し、今日に至っている。中国の伝統医学は江南の自然環境を重視する理論の創出によって対処し、近代以降も伝統医学は西洋医学を参考にする形で革新を遂げている。また、江南の風土病と言える住血吸虫病に対して、近代日本は国内での疫学研究の成果を中国に適用する形で政治的影響を行使しようとした。伝統医学の革新と継承、感染症の連動とそれへの社会的対応の問題を東アジア規模で考察することが重要である。
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中国社会歴史評論 第8巻
ページ: 19-26
史潮 新60