研究課題/領域番号 |
17083033
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
山本 英史 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90127796)
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研究分担者 |
武内 房司 学習院大学, 文学部, 教授 (30179618)
八尾 隆生 広島大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (50212270)
嶋尾 稔 言語文化研究所, 教授 (90255589)
三木 聡 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90165986)
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キーワード | 海域 / 地方統治 / 地方官 / 中国 / ベトナム |
研究概要 |
本年度に実施した大きな成果としてはまず10月31日と11月4日に開催した二つの国際ワークショップが挙げられる。10月31日のワークショップでは上海・復旦大学から侯楊方教授を招き、兵庫県立大学の太田出准教授と一橋大学の佐藤仁史准教授による日本側からの報告をもあわせて中国史研究におけるフィールドワークの持つ有効性についてめ意見交換をすることができた。また、11月4日のワークショップでは福建・アモイ大学から陳支平教授を招き、来日中の台湾・中央研究院の巫仁恕副研究員とともに「明清時代の秩序形成と地方統治」についての諸問題を討論した。 本年度の調査活動は東アジアの海域交流の中核になった沖縄を選び、博物館での資料収集や史料遺跡調査を実施した。加えて以前に実施した現地調査(浙江・福建・ハノ)との比較検討を試みた。 また、山本英史と三木聰はこの間に独自に調査した中国の裁判史料である判牘の収蔵状況を網羅的に調査し、『伝統炉国判牘資料目録』(汲古書院、2010年)として刊行することができた。 本年度はこの研究班の最大の成果である論文集『近世東アジアの海域世界と地方統治』のための総括的な研究報告を実施し、最後の仕上げ活動を行った。なお論文集は研究分担者と研究協力者のほか、ワークショップに参加していただいた陳支平・巫仁恕両氏、さらにフランス学術学院教授のP・E・ウィル氏と広島大学大学院生の上田新也氏の論考を含む合計11本の論考で構成されており、そめ多彩でかっ国際的な内容は高い評価が得られることを期待できるものである。
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