研究課題/領域番号 |
17083034
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
恩田 裕正 東海大学, 海洋学部, 助教授 (70307297)
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研究分担者 |
垣内 景子 明治大学, 文学部, 助教授 (40298047)
長谷部 英一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (00251380)
永冨 青地 早稲田大学, 理工学術院, 助教授 (50329116)
難波 征男 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (40141767)
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キーワード | 国際研究者交流 / 中国哲学 / 中国医学 / 朱子学 / 陽明学 / 漢方 / 中国:アメリカ |
研究概要 |
本年度は初年度であり、まず研究対象とする個々の思想家・医学家の基本テクストに関する資料の調査・収集・整理及びその訳注作成に対する基礎作業を中心的に行った。 前者については、永冨・難波を平成17年12月から翌2月にかけて3度中国に派遣し、上海図書館、浙江省図書館、湖南省社会科学院図書館、雲南大学図書館の調査を行い、王守仁・劉宗周関係資料を複写・収集した。現在、収集した資料の整理を進めており、順次その成果を発表する予定である。また、この資料の調査・収集と同時に、湖南省社会科学院・岳麓書院等現地の研究機関の研究者と学術交流も行った。 後者については、『朱子文集』『朱子語類』の訳注作成と公刊について、垣内・恩田で注の項目・引用文献、技術的な側面等について随時検討を行った。その検討結果に基づき、垣内・恩田が従来から関わり、本科学研究費補助金以前に既に多くの部分が発表されている『朱子語類』巻一〜三の訳注を整理・公刊するための作業を進めた。この訳注は平成18年度中に刊行する予定であるが、本科学研究費補助金における『朱子語類』の訳注の雛型となるものである。 また、医学-思想領域においては、長谷部を中心に恩田が加わり朱震亨『格致余論』の訳注作成に着手した。平成17年11月、平成18年1月、3月の3回にわたって、横浜国立大学において研究組織外の研究者・大学院生も交えて訳注の検討会を開き、「秦桂丸論」「経水或紫或黒論」「石膏論」「脈大必病進論」「生気通天論病因章句弁」「相火論」「悪寒非寒病悪熱非熱病論」「〓逆論」「房中補益論」の諸編についてその訳注の検討を行った。 これらのいずれについても、個別論文の他、平成19年度までにまとまった研究報告を公表する予定で研究を進めている。この他、他研究組織の研究者と平成18年度以降の共同研究集会開催について打ち合わせと検討を行った。
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