研究課題/領域番号 |
17083034
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
恩田 裕正 東海大学, 海洋学部, 准教授 (70307297)
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研究分担者 |
垣内 景子 明治大学, 文学部, 教授 (40298047)
長谷部 英一 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 准教授 (00251380)
永冨 青地 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50329116)
難波 征男 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (40141767)
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キーワード | 中国哲学 / 中国医学 / 朱子学 / 斐遇堂 / 漢方 / 国際研究者交流 / 中国:メリカ:イギリス:フランス |
研究概要 |
昨年度に引き続き研究対象とする個々の思想家・医学家の基本テクストに関する資料の調査・収集・整理及び訳注作成を行い、その一部について成果を発表した。 資料の調査・収集・整理については、永冨が平成19年7〜9月に大英図書館、大英博物館、ケンブリッジ大学図書館、オックスフォード大学図書館、フランス国立図書館、パリ大学図書館の調査、平成19年11月に台湾・故宮博物館、中央図書館、中央研究院の調査、平成20年2月に北京大学、清華大学、中国人民大学の調査を行い、王守仁・陽明学関係の資料を調査・収集し、整理を行った。永冨は、整理を行った。永冨は、平成19年11月に台湾で行われた国際学術検討会及び平成20年1月に行われた文献資料部門のシンポジウムにおいて、昨年度の調査で発見した新資料について報告を行った。 また、難波は平成19年8月に致道館・上杉博物館・日新館の調査、平成20年1月大坂の調査を行い、近世日本における新儒教思想の拡がりと、その藩校・私塾等における教育への影響について資料を調査・収集し整理を行った。 資料の訳注作成については、朱子学関係において、垣内と恩田が『『朱子語類』巻一〜三訳注』を平成19年7月に刊行した。これは本科学研究費補助金における『朱子語類』の訳注の雛型とするものである。 また、医学-思想領域においては、長谷部を中心に恩田及び研究組織外の研究者・大学院生も交えて、平成19年8月に『格致余論』の訳注の最終修正を行い、9月に研究報告として刊行した。平成20年1月からは、同じく朱震亨の『局方発揮』の訳注作成を開始している。 なお、平成19年7月に予定していた、本研究による新資料と従前の陽明学研究との関連を検討する研究集会は、研究組織外の参加予定者の都合により、平成20年度以降に延期した。 この他、他研究組織の研究者との平成20年度における共同研究集会開催について検討と打ち合わせを行った。
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