研究課題/領域番号 |
17083034
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
恩田 裕正 東海大学, 清水教養教育センター, 准教授 (70307297)
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研究分担者 |
垣内 景子 明治大学, 文学部, 教授 (40298047)
長谷部 英一 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 准教授 (00251380)
永冨 青地 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (50329116)
難波 征男 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (40141767)
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キーワード | 中国哲学 / 中国医学 / 朱子学 / 陽明学 / 漢方 / 国際研究者交流 / 中国 : 韓国 : イギリス : ドイツ |
研究概要 |
昨年度に引き続き研究対象とする個々の思想家・医学家の基本テクストに関する資料の調査・収集・整理及び訳注作成を行い、その一部について成果を発表した。 資料の調査・収集・整理については、永冨が平成20年9月にベルリン、平成21年2月に北京において調査を行い、王守仁・陽明学関係の資料を調査・収集し、整理行った。 また、難波は平成20年8月にケンブリッジ大学、9月にベルリン図書館、ベルリン自由大学、フンボルト大学、11月に韓国安東・陶山書院において調査を行い、劉宗周・朱子学・陽明学関係、及び東アジアの書院教育、それとの比較対象としての西ヨーロッパの大学の教育、制度等についての資料を調査・収集し、整理行った。 資料の訳注作成については、朱子学関係においで、垣内が『論叢アジアの文化と思想』(『朱子語類』訓門入研究会、巻115〜116)に、恩田が『汲古」(宋明研究会、巻94)に連載中の『朱子語類』の訳注に成果を発表した。これに加えて、平成21年度の刊行に向けて、恩田が『朱子語類」巻8、垣内が同書巻12・13の訳注稿作成の準備を進めた。 また、医学-思想領域においては、長谷部を中心に恩田及び研究組織外の研究者も交え、平成20年1月から開始した朱震亨『局方発揮』の訳注作成を進めた。同時に、平成19年度に研究報告として刊行した間『格致余論』の訳注を出版するための修訂作業に着手した。 この他、平成20年12月には重点項目「東アジアにおける<訓読>の思想文化」シンポジウム「儒学テキストを通しでの近世的思考様式の形成-日中における対照的研究-」を、大阪大学中之島センターにおいて日中儒学班・小説芸能班と共催した。同シンポジウムでは垣内がコメンテーターを務めた。
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