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2007 年度 実績報告書

浙江・江蘇地域の道教・民俗信仰に関する廟宇・祭神・儀礼調査

研究課題

研究課題/領域番号 17083038
研究機関関西大学

研究代表者

二階堂 善弘  関西大学, 文学部, 教授 (70292258)

研究分担者 吾妻 重二  関西大学, 文学部, 教授 (20192982)
千田 大介  慶応義塾大学, 経済学部, 准教授 (70298107)
山下 一夫  神田外語大学, 外国語学部, 専任講師 (20383383)
志賀 市子  茨城キリスト教大学, 文学部, 准教授 (20295629)
キーワード浙江・江蘇 / 広東・福建 / 沖縄 / 道教・民間信仰 / 廟・祭り / 民間宗教 / 渡来神
研究概要

平成19年度においては、前年度に引き続き研究代表者の二階堂を中心に、浙江・江蘇の信仰と日本禅宗の伽藍神との関係の比較検討を行った。日本の寺院において、華光大帝と招宝七郎神が混同されている事例が多いこと、また、感応使者などの神格が、日本の大黒信仰に影響を与えているのではないかと思われる事例を明らかにすることができた。
また山東半島と広東の調査を行い、浙江地方との信仰の相違を調査するとともに、かつて浙江一帯で流行していた信仰の多くが、広東地方に現在も残されていることが判明した。また、沖縄における渡来神の性格についても、調査を行い、沖縄で開催された日本道教学会にて発表を行った。沖縄と福建の関連について、新たに多くの共通性があることが判明した。
浙江に現在も残る城隍神廟の実態については、研究協力者の濱島を中心に調査が行われ、現在の信仰状況を明らかにした。濱島は城隍神のみならず、土地神と孝子廟についての調査も行った。また浙江の影絵芝居と信仰の関連については、研究分担者の千田と山下を中心に調査が行われた。引き続き、蚕神信仰との関連について調べる。広東については、その民間宗教との関連について、研究分担者の志賀が中心となって調査を行った。志賀はタイのバンコクにおける善堂の実態についても調査を行った。また台湾の道教の儀礼について、研究協力者の山田を中心として、調査を行った。山田は死者儀礼である普渡について今後も検討を加える。
これらの調査により、浙江・江蘇一帯のみならず、沿岸地域から日本・台湾・琉球まで含む範囲まで、広く信仰の広がりと発展について検討することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 通俗小説裡元帥神之形象2007

    • 著者名/発表者名
      二階堂善弘
    • 雑誌名

      『聖傳與詩禪』中國文學與宗教論集(台湾中央研究院)

      ページ: 513-547

    • 査読あり
  • [学会発表] 那覇久米村と長崎唐寺における渡来神2007

    • 著者名/発表者名
      二階堂善弘
    • 学会等名
      日本道教学会第58回大会
    • 発表場所
      浦添市産業振興センター
    • 年月日
      2007-11-10
  • [備考]

    • URL

      http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~nikaido/ninpro00.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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