研究課題
本研究の目的は、LKP2による葉運動、概日リズム、胚軸伸長、花芽形成時期の制御機構を明らかにすること、新規光受容体としてのTLP1(PLP:PAS LOV Proteinに改名)の特徴付けを行うこと、新規LOV光受容体AUREO(AUREOCHROME)の機能解明である。本年度は以下の知見等の成果を得た。1.ルシフェラーゼ遺伝子をレポーターに用いてライン化したLKP2部分過剰発現体の概日リズムを測定した。2.LKP2部分過剰発現体の花芽形成時期を調べた。3.LKP2部分過剰発現体の胚軸長を連続光条件下で解析した。4.LKP2とリプレッサー融合型CO(CO-Rep)をバレイショで過剰発現させ、その塊茎形成に与える効果を解析した。5.PLPと相互作用因子との酵母2ハイブリッド系での相互作用は青色光で減弱するが、その際にPLPの分解が起こっていないことをイムノブロットによって示した。6.大腸菌内で発現させたTLP1(PLP)のLOVドメインで450nm付近の弱い吸収が観察された。7.フシナシミドロのbZIP-LOVタンパク質AUREOCHROME1(AURE01)のbZIP領域をGST融合タンパク質として大腸菌内で発現させ、コンペティターを用いたゲルシフトアッセイにより、DNA認識配列の特異性を解析した。8.AURE01全長をGST融合タンパク質として大腸菌内で発現させた後、GSTを酵素処理で切り離すことでAURE01タンパク質を取得後、ゲルシフトアッセイにより青色光がDNA結合に及ぼす影響を解析した。
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