研究課題
LKP2相互作用因子として同定したASK20A、ASK20Bに関して、遺伝子発現、プロモーター解析、タンパク質局在、F-boxタンパク質との相互作用、Cullinとの相互作用を解析した。1.ASK20A、ASK20Bは1つの遺伝子からオルタナティブスプライシングの結果生じるが、各々のmRNAはRT-PCRによって調べられた全ての器官で検出され、その蓄積量は植物ホルモンやストレス処理によって大きくは変化しなかった。2.β-グルクロニダーゼ(GUS)をレポータに用いてASK20プロモーター活性を調べると、根、葉、花、種子で活性が認められ、それらの器官・組織でASK20A、ASK20B mRNAがRT-PCRにより検出された結果と矛盾しなかった。3.緑色蛍光タンパク質(GFP)とGUSをタグに用いた解析から、ASK20A、ASK20Bには核移行シグナルがないことが明らかとなった。4.酵母2ハイブリッド系により、At3g61590、At5g39250タンパク質をASK20A、ASK20Bの相互作用因子として同定した。5.酵母2ハイブリッド系、酵母3ハイブリッド系、in vitropull downアッセイの結果、ASK20A、ASK20Bは、Cullin1とF-boxタンパク質のブリッジとして働く典型的なSKP1オーソログのASK1とは異なり、Cullin1には強く結合しないことが明らかとなった。
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Plant Science (In press)掲載確認済