研究課題
本年度は、従来の班会議を開催し、本特定領域の最終年度に当たるので、公開の報告会を開催し、今までの成果をまとめて紹介した。以下に、その概要を述べる。(1)班会議。平成21年4月29日(水)から30日(木)にかけて、九州大学箱崎キャンパスにおいて開催し、各計画班員あたり、1時間以上を使い研究の進捗状況の報告と今後の方針について議論した。研究の最終年度にも拘らず、多くの新たな発見が報告された。例を挙げると、1)フォトトロピンと相互作用する蛋白質のARF1が、気孔開口以外の光屈性、葉緑体の逃避運動などの応答に関与すること、2)phot2が葉の柵状組織の形成に関与すること、3)葉緑体運動に関与するChup1蛋白質は葉緑体周辺に存在し、青色光により消失し、そののち、葉緑体の進行方向部位に凝集して出現すること、4)気孔開口の情報伝達において光シグナルをフォトトロピンから細胞膜H^+-ATPaseへ伝達するプロテインフォスファターゼ1の触媒サブユニットが気孔閉鎖を引き起こすアブシジン酸情報伝達とクロストークすること、5)多核植物、フシナシミドロで片岡らが発見し、オーレオクロームと名付けた新規LOV光受容体は黄色藻類に共通の光受容体であることが示唆された。しかし、その働きについては不明の点が多い。2)報告会。平成21年9月26目(土)、京都リサーチパークサイエンスホールにおいて特定領域『LOV光受容体による植物の運動制御機構』と題して、計画班員全員と関連の深い研究者2名を招いて、講演会を開催した。成果の報告が目的なので、他分野の研究者にも理解してもらえるように出来る限り分かりやすく説明することを目指した。外部からも、比較的多くの参加があり、質問も多く、好評のうちに講演会を終了した。
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