研究課題
基盤研究(S)
ナノデバイス、環境触媒などナノサイズ構造における電子状態を解明するため、2種類の放射光光電子顕微鏡を用いたナノ分光法の開発を行い、これをLSIナノ構造、磁性ナノ構造、抵抗変化素子、非白金系触媒に適用してその有効性を実証した。主な成果は以下の通りである。1)投影型放射光光電子顕微鏡(PEEM):分光型PEEMの空間分解能を向上させるため、床面振動防止対策を行うとともに試料ドリフト補正を行うための画像処理法を新しく開発した。これにより空間分解能22nmを達成した。2)走査型光電子顕微鏡(3次元ナノESCA):新しく開発したピンポイント角度分解光電子分光装置の性能評価(空間分解能92nm達成)3)PEEMによる磁気イメージング:パーマロイナノパターン、LSMO薄膜ナノパターンの磁区構造解析実現4)PEEMによるLSIナノ材料解析:high-k絶縁膜の真空加熱中化学状態変化のイメージング実現5)3次元ナノESCAによるLSIナノ材料中ピンポイント深さ分布解析:6)PEEMによる抵抗変化型不揮発メモリー(ReRAM)の界面電子状態解析と抵抗変化メカニズムの解明:Pt/CuO/Pt構造におけるCu酸化・還元減少の可視化実現7)マイクロX線吸収分光による燃料電池断面構造観察:斜めカット正極/電解質膜/負極構造の元素マッピング取得と発電劣化メカニズムの解明8)硬X線PEEMによる深く埋もれた界面のイメージング:200nm埋もれたAuナノ構造の光電子イメージングを実現。
すべて 2010 2009 2008 2007 2006 2005 その他
すべて 雑誌論文 (22件) (うち査読あり 22件) 学会発表 (1件) 図書 (2件) 備考 (1件)
Appl.Phys.Express 3
ページ: 013001
Appl.Phys.Lett. 96
ページ: 162902
J.Power Sources 187
ページ: 93
Appl.Phys.Lett. 94
ページ: 262503
Phys.Chem.and Chem.Phys. 11
ページ: 8226-8230
Appl.Phys.Lett. 95
ページ: 012110
Chem.Mater. 21
ページ: 4366-4373
ページ: 242106
Appl.Phys.Lett. 92
ページ: 262109
Appl.Surf.Sci. 254
ページ: 4757-4761
Phys.Rev.Lett. 101
ページ: 026802
AIP Conf.Proc. 879
ページ: 1353-1356
American Institute of Physics Conf.Proc. 879
ページ: 1353
Appl.Phys.Lett. 91
ページ: 182503
Adv.Materials 19
ページ: 1711
Surf.Sci. 601
ページ: 4764
Jpn.J.Appl.Phys. Part 1, 45
ページ: 1886-1888
J.Appl.Phys. 100
ページ: 033709-33713
Appl.Phys. Lett. 89
ページ: 112505-112508
e-joumal of surface science and nanotechnology 4
ページ: 490-493
J.Electron Spec.Rel.Phenom. 144-147
ページ: 741-744
J.Appl.Phys. 97
ページ: 10J904-10J905
http://www.oshimalab.t.u-tokyo.ac.jp/