疾患骨、再生骨への新評価法の確立と骨デザインの臨床応用技術への展開

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 17101005
• 研究種目: 基盤研究(S)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ナノ材料・ナノバイオサイエンス
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 馬越 佑吉 大阪大学, 名誉教授 (00029216)
• 研究分担者: 中野 貴由 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30243182) ; 安田 秀幸 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60239762) ; 橋本 淳 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (40237938) ; 吉川 秀樹 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60191558)
• 研究期間 (年度): 2005 – 2008
• キーワード: 骨再生・骨疾患 / アパタイト / 結晶配向 / 骨質 / 外場 / 足場材料

研究概要

超高齢化社会の到来に際し、骨疾患への新たな治療法の開発や再生された骨組織の機能を評価するための新たな評価・診断法の開発が求められている。本研究では、材料工学的手法を駆使し、骨の主要成分である生体アパタイトに注目し、その骨中の密度のみでなく、配向性に代表される結晶学的特徴に注目して、骨機能および再生過程を評価するとともに、各種硬組織健全化のための骨デザインを行なった

研究成果

• [雑誌論文] The combination therapy with alfacalcidol and risedronate improves the mechanical property in lumbar spine by affecting the material properties in an ovariectomized rat model of osteoporosis (2009)
  • 著者名/発表者名: A. Shiraishi, S. Miyabe, T. Nakano, Y. Umakoshi, M. Ito and M. Mihara
  • 雑誌名: BMC Musculoskeletal Disorders (in press)
• [雑誌論文] Regenerative behavior of biomineral/agarose composite gels as bone grafting materials in rat cranial defects, Journal of Biomedical Materials Research (2009)
  • 著者名/発表者名: Y. Suzawa, T. Funaki, J. Watanabe, S. Iwai, Y. Yura, T. Nakano, Y. Umakoshi, M. Akashi
  • 雑誌名: PartA (in press)
• [雑誌論文] Alendronate treatment promotes bone formation with a less anistropic microstructure during intramembranous ossification in rats (2008)
  • 著者名/発表者名: M. Kashii, J. Hashimoto, T. Nakano, Y. Umakoshi and H. Yoshikawa
  • 雑誌名: Journal of Bone and Mineral Metabolism 26 ページ: 24-33
• [雑誌論文] Peculiar elastic behavior of Ti-Nb-Ta-Zr single crystals (2008)
  • 著者名/発表者名: M. Tane, S. Akita, T Nakano, K. Hagihara, Y. Umakoshi, M. Niinomi, and H. Nakajima
  • 雑誌名: Acta Materialia Vol.56 ページ: 2856-2863
• [雑誌論文] 透過型光学系を有する微小領域X線回折法によるヒト海綿骨内生体アパタイト配向性の2次元定量解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 宮部さやか, 中野貴由, 石本卓也, 高野直樹, 安達泰治, 岩城啓好, 小林章郎, 高岡邦夫, 馬越佑吉
  • 雑誌名: 日本金属学会誌 72[1] ページ: 57-62
• [学会発表] 細胞遊走のための溝構造を有する骨インプラントの骨再生挙動 (2009)
  • 著者名/発表者名: 川田健太郎, 石本卓也, 中野貴由, 坂井孝司, 吉川秀樹
  • 学会等名: 日本金属学会2009年春期講演大会
  • 年月日: 20090000
• [学会発表] 生体用β型Ti-Nb-Ta-Zr合金単結晶における疲労変形誘起ω相の形成 (2008)
  • 著者名/発表者名: 萩原幸司, 中野貴由, 馬越佑吉, 園浦章弘, 新家光雄
  • 学会等名: 日本金属学会2008年秋期講演大会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] 一方向性孔導入によるTi3Al単結晶の塑性挙動制御 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐々木啓太, 中野貴由, 萩原幸司, 馬越佑吉
  • 学会等名: 日本金属学会2008年秋期講演大会
  • 年月日: 20080000
• [学会発表] TiAl-PST結晶への異方性孔導入による塑性挙動制御 (2008)
  • 著者名/発表者名: 橘孝洋, 中野貴由, 萩原幸司, 馬越佑吉
  • 学会等名: 日本金属学会2008年秋期講演大会
  • 年月日: 20080000
• [図書] Texture and Bone Reinforcement. In : Encyclopedia of Materials (2005)
  • 著者名/発表者名: T. Nakano, Y. Tabata, and Y. Umakoshi
  • 総ページ数: MS2061-1-8
  • 出版者: Science and Technology Updates, Elsevier, Oxford
• [備考] 馬越佑吉 : 日本金属学会功労賞他、本研究に関連する受賞11件
• [産業財産権] 配向性の制御装置 (2006)
  • 発明者名: 馬越佑吉, 中野貴由
  • 産業財産権番号: 特願2006-180675
  • 出願年月日: 2006-06-30