研究分担者 |
松林 公蔵 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (70190494)
河野 泰之 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (80183804)
水野 広祐 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (30283659)
田中 耕司 京都大学, 地域研究統合情報センター, 教授 (10026619)
ラガワン ベンカテッシュ 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (30291602)
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研究概要 |
本研究の目的は、従来の情報学を内包した空間情報学概念を地域研究に導入して、「地域情報学」の学問体系を創出し、地域研究に新たなアプローチや知見を与えることを目指す。主な内容は、(1)地域研究における情報学的手法に基づく実証研究、(2)地域研究における情報学の展開、(3)情報資源・基盤研究である。上記(1)に関する研究では、ベトナムの首都ハノイにおける情報に基づく都市形成史、歴史研究、-ハノイ・プロジェクト、及びタイ語「三印法典」総辞索引に関する研究、東北タイ寺院マッピングと僧侶の出家・移動遍歴の研究-アユタヤ・プロジェクトをコア研究として進めた。 ハノイ・プロジェクトでは、19~20世紀の都市形成過程と変容の研究において,仏統治下以前,仏統治下時代,及び以降の3時代の区分で,GISにもとづく土地利用変化、村落変遷、フィールド調査にもとづくタンロン城外壁調査,遺蹟拓本資料の収集、ハノイ地形や都市3次元モデル構築化などの研究を進めた。また、ハノイ地下構造に関するデータ収集を実施した。 アユタヤ・プロジェクトでは,東北タイの上座仏教寺院の立地及び関係する出家者の移動遍歴を、時空間分析ツールを利用した時空間マッピングとネットワーク分析の研究を進めた. この他、地域在住高齢者の健康実態に関するアジアの地域間比較、RSによる土地利用変容を探るサラワク研究を実施し、遠隔ビデオ会議による本プロジェクト最終の国際ワークショップを開催して、学術雑誌『東南アジア研究』地域情報学特集、単行書『地域研究のためのGIS』(古今書院)を刊行した。
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