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2005 年度 実績報告書

銀河系に於ける星間ガスのイオン化状態の大域的構造と星-ガス循環過程の定量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17104002
研究機関東京大学

研究代表者

吉井 譲  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00158388)

研究分担者 田中 培生  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70188340)
川良 公明  東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (50292834)
土居 守  東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (00242090)
河野 孝太郎  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (80321587)
小林 尚人  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50280566)
キーワード星間ガス / 銀河系 / 小望遠鏡 / 赤外線 / 水素輝線
研究概要

銀河における物質循環の基本過程(星-星間ガス-星のサイクル)を確実な観測情報にもとづいて明らかにすることは、「銀河の起源」を理解する上で重要な課題と認識されている。このためには、銀河における星と星間ガスの大域的な分布を100pc(パーセク)の分解能で知る必要がある。銀河系内の「星」については、過去の可視光による数多くの観測の蓄積から十分信頼に足るモデルが存在しているのに対して、「星間ガス」については、星間ガスの大部分を担うと考えられている「電離ガス」の観測データの不足から、実際の銀河進化・起源の研究に応用できるようなレベルのモデルが存在しない。
ダストによる吸収を受けにくいPaα輝線(1.87ミクロン)を「電離ガス」のプローブとすることができるならば、紫外線や可視光では見えない銀河面中の電離ガスの分布を銀河スケールで正確に描き出すことが可能となる。しかし、Paαは大気中の水蒸気によって吸収されてしまい、既存の地上望遠鏡ではほとんど観測することができない。そこで、本研究では、水蒸気吸収がほとんどないチリのチャナントール山山頂(高度5632m)に専用望遠鏡を設置し、サーベイ観測を行う。チリ大学と共同して、サーベイに適した小口径望遠鏡を設置し、独自の広視野赤外線カメラをとりつけ銀河面のPaαサーベイを行なう。こうして明らかになった銀河内の電離ガスの大域的構造に基づいて、銀河における星-ガス循環過程を定量的にモデル化する。
昨年度は主として望遠鏡製作に向けての準備を行った。それらは、以下の通りである。
1.主鏡ブロックを鋳造した。
2.望遠鏡機械系の設計を行った。
3.赤外線カメラの開発を開始した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Thermal SiO and H^<13>CO^+ Line Observations of the Dense Molecular Cloud GO. 11-0. 11 in the Galactic Center region2006

    • 著者名/発表者名
      Handa T., Sakano M., Hiramatsu M., Naito S., Tsuboi M.
    • 雑誌名

      Astrophysical Journal 626

      ページ: 261

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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