研究概要 |
(1)NADPH酸化酵素の活性化に細胞質因子(p47,p67,p40)と膜因子(gp91,p22)の相互作用は必須である。p47のタンデムSH3と膜因子p22のプロリンに富む配列との相互作用およびPXドメインによるp40の膜への繋ぎ止めの制御機構を構造に基づいて明らかにした。(2)リン酸化IRF-3を調製し、IRF-3活性化機構について検討した。(3)インターフェロン産生に関わる細胞質内レセプターRIG like receptorファミリーのC末端ドメインがウィルス特異的なRNA二重鎖の認識に関わること、二重鎖RNAの認識様式を明らかにした。(4)インターフェロン産生に関わるTLR3,TLR4と相互作用するTRIF,TRAMのTIRドメインの構造を明らかにし、活性化に必要なオリゴマー形成機構について議論した。(5)カイコβGRPによる真菌特有の分子であるβ1-3グルカンの認識機構を明らかにした。
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