研究課題/領域番号 |
17109013
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森 正樹 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70190999)
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研究分担者 |
鶴丸 昌彦 順天堂大学, 医学部, 教授 (70155448)
加藤 抱一 国立がんセンター, がん対策情報センター, センター長 (60111506)
藤田 博正 久留米大学, 医学部, 教授 (90156878)
田中 洋一 埼玉県立がんセンター, 消化器外科, 部長 (10143489)
徳留 信寛 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00037441)
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キーワード | 食道癌 / 分子遺伝学 / 宿主 / 環境 / 腫瘍 |
研究概要 |
1.食道癌発癌要因解析および2.転移・再発因子の遺伝子多型解析と遺伝子発現解析 九州大学を含む6施設すべてにおいて症例の確保に引き続き努めた。本研究がこれまで世界的にも例のない、かつ最大の特徴である総数1600例(うち800例の食道癌患者、800例の対照者)からの16ページに及ぶアンケートによる生活習慣調査、また末梢血からの遺伝子多型を実施するために、各施設は症例数確保に全力を注いだ。 対照者は主に九州大学が中心に症例を集め、現在では1000例以上のアンケートを回収し、その情報のデジタル化(解析用ソフトウエアに入力)が完了した。また同数の採血を実施し、対象患者の収集の目標は達成した。食道癌患者からは、6施設から合計1000例以上のアンケートを収集し、その情報をデジタル化が完了した。また同数の採血を実施し現在遺伝子情報の抽出を完了した。SNPs解析を開始し、食道癌発生に関与する有力な候補領域として4カ所(2、11、20、22番染色体)を選択した。現在詳細な解析を進めている。手術を受けた患者からの標本採取は合計160例が得られた。目標の200例に向けて、全精力を傾けて収集を継続している。得られた標本から、癌部・非癌部からは凍結切片を作製しmicrodissectionを実施し、厳密に癌部だけの採取を実施した。採取した癌部よりmRNAを抽出し網羅的遺伝子発現を解析するためにマイクロアレイを実施した。また、DNAを抽出しCGHアレイを実施した。 2.抗癌剤感受性に関わる遺伝子多型解析(発現解析) 手術後の補助化学療法治療患者および再発食道癌患者からアンケートおよび採血を実施した。これらの症例サンプル(末梢血)からDNAを抽出しSNP解析を実施し抗癌剤感受性に関与する遺伝子多型の抽出を九州大学生体防御医学研究所人類遺伝学教室で開始した。食道癌発現に関連する遺伝子多型領域候補を抽出した。
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