研究課題
本研究の初年度においては、3Dレンチキュラー画像の生成技術を用いた立体視技術の実験と並行して、凹凸反応する屏風の概念設計のための基礎研究を行った。本年度は初年度に行った、(1)基礎的な概念設計について国内学会で発表、(2)直動アクチュエーターを用いた小型試機の実制作、(3)スクリーンの凹凸形状を制御する駆動システムの基本操作の実験による成果をふまえ、展示発表が可能な実動機の制作を行った。実動機は縦90cm×横60cm、アクチュエータに小型エアシリンダーを縦12個×横6個の計72個マトリクス状に配置し、エアコンプレッサーにより駆動する。他の必要機材としては、映像投影用プロジェクター、投影用映像生成用PCを用いた。投影用映像の奥行き情報をグレースケール画像としてディスプレイに表示し、その画面上に設置された、各エアシリンダーに対応した縦12個×横6個のフォトインタラプタからエアシリンダのアナログ制御信号を生成した。制御信号は各シリンダに取り付けられた制御用マイコン基盤に入力され、シリンダを前後させる。スクリーンには伸縮性のある布を用い、最大ストローク150mmの凹凸を可能とした。この技術成果は、ACM-SIGGRAPH'06のアートギャラリー部門にエントリーして受理され、その成果が認められており、本年度8月に開催されたACM-SIGGRAPH'06ボストン国際大会のアートギャラリー会場にて展示、発表を行った。本年度は、初年度の基礎研究をふまえた着実な技術開発の成果の進展を見ることができたと考えられる。今後は、ひきつづき最終的な研究目標の達成に向け、その技術研究の基礎的な精度を高めてゆく。
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