研究課題/領域番号 |
17200015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 札幌市立大学 (2006-2007) 筑波大学 (2005) |
研究代表者 |
原田 昭 札幌市立大学, デザイン学部, 学長 (70114121)
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研究分担者 |
林 良博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90092303)
新谷 忠彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90114800)
赤木 攻 大阪外国語大学, 名誉教授 (10030157)
天野 卓 東京農業大学, 農学部, 教授 (90078147)
岡部 篤行 東京大学, 工学系研究科, 教授 (10114050)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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キーワード | 家禽化 / 野鶏 / 生物・生態学 / 生き物文化誌 / 感性工学 / 形態嗜好 / 生物形態学 / 分子生物学 / Molecular Biology |
研究概要 |
本研究は、「鶏と人の多面的関係に関する研究計画(Human-Chcken Multi-Relationships Research Project(HCMR)」と呼ばれる日本とタイとの国際共同研究の一課題として位置づけられている。人工物の設計という技術は、家畜や家禽に対しても適用されている。生物品種の改良ということと、人工物の設計とは類似点がある。このような観点から、鶏の形態と人との関わりの多面的関係を解き明かす。 鶏の原種である野鶏の棲息する北タイのChang Raiを中心として現地調査を実施した。文化班、生物・生態班、形態情報班、地理情報班、経済流通班とが協力し合いながら調査を進めた。 1.文化班・タイ北部の山村での、鶏と人との多面的な関係を民族学的な手法で現地調査した。そして人と鶏の関係を示す語彙を収集し、民族/言語グループ間で比較研究した。2.生物・生態学グループでは、現地調査を行い、鶏の頭骨形態学的解析ならびに遺伝学的解析との比較研究を行った。形態計測では、鶏の頭骨の形状をレーザレンジセンサを用いて計測し、コンピュータ内で仮想頭骨データを構築し、多変量解析等を用いて分析する手法を開発し活用した。3.形態情報学グループでは、鶏形態のイメージプロトタイプを作成し、現地調査を実施し、タイの地域・民族別鶏形態の嗜好傾向、ならびに日本・沖縄での鶏形態の嗜好調査を行って、日本とタイの嗜好の明瞭な差異を検出した。4.地理情報学グループは、タイで鶏に無線発信機を取り付け、鶏の行動軌跡をデータ化する生態行動調査を行った。5.村落経済流通学グループは、タイ北部における鶏の村落経済流通の実態を調査し、その特長抽出を行った。また日本での食用の鶏肉の流通経済について調査し比較した。最後に、各グループの研究成果の統合をテキストマイニング技術を用いて、鶏の形態の多次元構造モデルとして視覚化した。
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