研究概要 |
手法の多面的展開を図る目的で複数のサブテーマに関する研究を本年度も同時進行させた.具体的サブテーマの内容は,[A]非線形回帰モデルの新展開,[B]アレイデータ用のブートストラップ新手法の開発,[C]DNAタイムコースデータの解析,[D]ベイズモデルによるDNAアレイデータ情報と生物学的知識の統合,[E]確率的最適化手法による遺伝子空間の地形探索,[F]グラフ構造探索のハイパーフォーマンスコンピューティング,[G]生物データベースの自動修復を狙ったテーマ、[H]カーネル法と状態空間モデルの統合である。これらの中で、[C],[D]に関係して開発したアルゴリズムをWeb上でサービスあるいは公開(MetaGeneProfiler on the WEB http://metagp.ism.ac.jp/及び,TRANScriptional Module NETwork http://daweb.ism.ac.jp/~yoshidar/software/ssm/)しているが,本年度も引き続きその拡充と整備を行った.また、[H]については、一昨年度依頼着実な研究成果が得られているので、一昨年度購入した機器を用いて身近な環境で取得可能なデータにもとづき,手法の有効性の確認実験をすすめた.その成果を論文として出版できる予定となっている.確率的最適化手法やグラフ探索のアルゴリズムのハイパーフォーマンスコンピューティングが予想以上に急進展したことにより、並列度をあげた計算機環境のもとでアルゴリズムのパーフォーマンスの十分な検討も行った.
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