研究分担者 |
種村 正美 統計数理研究所, モデリング研究系, 教授 (80000214)
田村 義保 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (60150033)
樋口 知之 統計数理研究所, モデリング研究系, 教授 (70202273)
佐藤 整尚 統計数理研究所, データ科学研究系, 准教授 (60280525)
遠田 晋次 産業技術総合研究所, 活断層研究センター, 主任研究員 (80313047)
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研究概要 |
1.能登半島周辺の地震活動と地殻変動の異常についてETASモデルとGPSデータに基づいて解析し,能登半島地震の断層内または延長部で前駆的な非地震性のすべりを仮定することによって,これらのデータの異常性が整合的に説明できる。 2.2007年中越沖地震は2004年中越沖地震によって誘発されたものではないという解析結果が報告された(地震調査委員会)が,中越沖地震断層の延長深部でのすべりが介在する間接的な誘発が考えられる。この深部延長部のすべりによって中越地震の余震域全体はstress shadowとなって,実際に顕著な余震活動の相対的静穏化が示された。GPSデータからも,深部延長部のすべりを支持する,基線間距離の時系列トレンドの変化がみられた。 3.2006年11月15日と翌年1月13日に千島列島沖に続発して起きたM8クラスの巨大地震の余震解析を行い,静穏化を含む,誘発メカニズムについて結果を得た。 4.ETASモデルをはじめとする各種点過程解析についてのソフトウェアを発刊公表したので、要請に応じて、「地震学会秋の学会」を開催し関係研究者・実務者の利便を図った。 5.ネイマン・スコット型の集中点過程モデルの推定とモデル比較の実用化を図った(以下の「その他の成果発表」を参照)。
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