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2006 年度 実績報告書

細胞から個体までのリズム遺伝子発現の統合システムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17200024
研究機関神戸大学

研究代表者

岡村 均  神戸大学, 医学系研究科, 教授 (60158813)

研究分担者 増渕 悟  神戸大学, 医学系研究科, 助手 (80362771)
江本 憲昭  神戸大学, 医学系研究科, 助手 (30294218)
土居 雅夫  神戸大学, 医学系研究科, 助手 (20432578)
キーワード時計遺伝子 / Per2 / コア・ループ / 視交叉上核 / 副腎皮質ホルモン / 転写
研究概要

課題「視交叉上核から未梢臓器の未梢時計への時間シグナル伝達機構の解明」に関しては、以下の知見を得た。視交叉上核は、夜明け前に神経活動が上昇し始め、この指令が視床下部視束前野・背内側核、に至り、中脳網様体・橋中心灰白質・延髄網様体・脊髄中間質外側核に至る。中間質外側核の交感神経の節前ニューロンの興奮は、副腎交感神経系の興奮を引き起こし、副腎髄質のアドレナリン細胞からアドレナリンやペプチドを放出させる。これらの物質は、副腎皮質の束状層のステロイドホルモン産生細胞の各種遺伝子の発現変動を引き起こし、糖質コルチコイド産生を増大させ、放出させる。増大した糖質コルチコイドは血流に乗って、全身の細胞に運ばれる。細胞中に取り込まれた糖質コルチコイドは細胞質内の受容体に結合し、核内に移行し、Per1時計遺伝子のGREに結合し、転写を上昇させ、未梢組織の時間を視交叉上核の時間に同調させる。今回、光照射刺激も、上記ルートを使うことを明らかにした。
課題「新しい光テクノロジーによるリズムの統合機構」、に関しては、視交叉上核で、背内側そ細胞から、中間部の細胞にリズムのピークが遅れ、さらに数時間後に腹側部位いたる、動的リズム変異機構を認めた。
課題「時計遺伝子mPERに結合する蛋白質の質量分析計を用いた分析」、「視交叉上核の新規発現遺伝子の同定」、「臓器特異的コンディショナルノックアウトマウスの作成」に関しては所定の成果を収めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Does mPER2 protein oscillate without its coding mRNA cycling?-Post-transcriptional regulation by cell clock2006

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto Y
    • 雑誌名

      Genes Cells 11

      ページ: 525-530

  • [図書] Neurobiology of DOPA as a Neurotransmitter2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Misu
    • 総ページ数
      408
    • 出版者
      CRC Press in Taylor & Francis.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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