研究課題
研究1:トレーニング実施者における脂質酸化能および身体活動量・ヒューマンカロリメーターを用いて脂質酸化能の測定を行うにあたっては、入室前および入室中にエネルギーバランスを保つとともに、3大栄養素の比率を揃える必要がある。そこで、事前に二重標識水法によるエネルギー消費量の測定を行い、その結果に基づいて、入室前のエネルギー摂取量を決定することとした。また、様々なエネルギー摂取量について、3大栄養素の比率を固定した食事を用意した。・長期にわたって高強度のレジスタンストレーニングを実施してきたボディビルダーおよびパワーリフターを対象として、体力や循環器系疾患のリスクファクター、身体組成(DXA法など)、基礎代謝量、二重標識水法による日常生活のエネルギー消費量を測定した。これまで測定を行ったレジスタンストレーニング実施者における日常生活のエネルギー消費量は非常に大きく、身体活動レベルも、いずれも日本人の標準的な値を越えていた。また、その結果を利用してヒューマンカロリメーター入室前の食事をコントロールした上で、24時間のエネルギー消費量および基質(含;脂質酸化量)等の測定を行った。研究2:トレーニングの継続による脂質酸化能および身体活動量への影響(介入実験)・介入研究においては、数ヶ月にわたる介入前後にエネルギー消費量等の測定を行う予定である。そこで、その予備的検討として、睡眠時代謝量や基礎代謝量を12名の被験者について夏と冬に測定し、季節差がみられるか検討した。その結果、季節による差は非常に小さく、いずれの測定項目についても有意差は得られなかった。この結果も踏まえた上で、18年度から介入研究を実施する予定である。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)
トレーニング科学 17・4
ページ: 239-244
J Appl Physiol 99・4
ページ: 1384-1390
体育の科学 55・4
ページ: 273-277