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2006 年度 実績報告書

三次元人体計測装置による三次元データ利用の高齢者用衣服パターンの自動設計開発

研究課題

研究課題/領域番号 17200044
研究機関文化女子大学

研究代表者

廣川 妙子  文化女子大学, 服装学部, 教授 (90297987)

研究分担者 斎藤 嘉代  文化女子大学, 服装学部, 助教授 (50339496)
磯崎 明美  文化女子大学, 服装学部, 助教授 (70339498)
柳田 佳子  文化女子大学, 服装学部, 助教授 (60409323)
平良木 啓子  文化女子大学, 服装学部, 講師 (70409324)
西脇 明子  文化女子大学, 服装学部, 講師 (90409326)
キーワード体表・体軸角度 / 高齢女子側面シルエット図 / 三次元人体計測 / 計測点自動認識 / 高齢女子用上半身原型 / 体幹部ウエストダーツ量 / 高齢女子用トルソー原型 / 高齢女子用ジャケットパターン
研究概要

1)高齢者の人体計測
■非接触三次元計測、他:平成18年度は、より快適な高齢者用衣服設計を目指し、高齢女子の体型把握を目的とし65歳以上の被験者167人を対象に、三次元、メジャー、シルエッター、写真等の計測を行った。これらの計測から高度、周径、体表・体軸角度等、計88項目のデータ処理を行い、基本統計量を求めた。また、被験者の中から任意に150人を抽出し、体表・体軸角度の計測結果から、高齢者の側面視平均シルエット図を作成した。年齢が高いほど臀部突出量の減少が大であることや、背面形状、腹部前突の突出量、上半身・下半身の体軸角度、上肢の上腕・前腕の傾斜角度など、体表角度のばらつきは極めて大きいことが確認された。
■運動可動域の計測:高齢女子の衣服の着脱動作、姿勢に関わる可動域の把握のため、本年度は衣服の着心地についてのアンケート調査を行い、階段の昇降、高所の荷物の上げ下ろし等の動作時に不安に感じるか否かを、若年時代との比較で回答を得た。また、日常、着用していた衣服が負担と感じるようになった時期等を、上衣・下衣のアイテム、明きの種類、靴の種類、バック等も含め調査した。この結果を受け、10名の被験者で予備実験を実施し、衣服の着心地に関係する動作から計測動作設定の検討を行った。最終年度は本実験を実施する。
2)高齢女子用上半身原型
本年度計測した高齢女子を痩身、標準、中肥満、下膨れ、肥満の5タイプに体型分類し、これらのタイプの代表者として9人の上半身原型をシーチングで採取し、タイプ別上半身展開図を作成した。また、計測値から高齢者用平均原型を作成した。この平均原型を基に、高齢女子用の4面構成衿なしジャケットの試案マスターパターンを作成した。試着実験の結果、BNPや前衿ぐり形状に若干の修正部分が確認されたことから、最終年度に改良パターンを作成する。
3)人体計測プログラム及び衣服パターン設計プログラムの研究開発
高齢者の体型特性から起因する計測点認識のロジックやアルゴリズムは、若年女子とは別途考える必要があった。特に、FNP、SNP、SP、前腋点、後腋点、AHの深さ等がこれに該当した。この結果を踏まえ、高齢女子用トルソー原型展開プログラムを改良した。また、ストレートパンツ作図プログラムの研究開発を行った。ストレートパンツは、クロッチ部分のデータが三次元人体計測では欠落しているため、一部分は体表面展開からのパターン作成には至らず、股上寸法などのメジャー計測値や水平断面重合図を補間して推定値を導き出し、作図としてプログラムを作成した。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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