研究分担者 |
西之園 晴夫 佛教大学, 教育学部, 教授 (90027673)
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
植野 真臣 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 准教授 (50262316)
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 准教授 (30255715)
香山 瑞恵 専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (70233989)
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研究概要 |
e-Learning,特に協調学習を社会的視点から捉えると,社会的コンピューティング,さらに学習グリッドという概念でその広がりや発展を展望することができる.Learning-GRIDは,社会的文脈に位置づけられた生きた知識の獲得,交換,洗練,加工,伝達の場である. そこで,関連する欧米の動向調査と同時に,日本独自の知識循環指向のLearning-GRIDシステムと新しい教授学の体系化を,次の3つの分野に分割し,実施した.(1)Learning-GRIDの完成(Learning Technology系),(2)e-Pedagogyの体系化(e-Pedagogy系),(3)知識創造プロセスの体系化(教育組織ダイナミックス系). (1)Learning-GRIDの完成:Learning Technology系は,学習資源のレポジトリ,学習者パフォーマンス情報の管理機構の設計・開発,GRID間コミュニケーションモデルの検討/エージェント技術による通信機構の設計・開発を中心に進めた. (2)e-Pedagogyの体系化:e-Pedagogy系は,e-Pedagogyの体系化を目指した.具体的には,Learning-GRIDの学習環境の下,知識創造型教材を用いた実証実験を行い,その効果を検証する.そして,検証結果をフィードバックし,e-Pedagogyを再考しながら体系化を図った. (3)知識創造プロセスの体系化:e-Pedagogy系は,Learning-GRIDを軸とする知識創造プロセスの体系化を中心に進めた.具体的には,e-Pedagogy系の教育実践と効果検証を踏まえて,教育組織における知識創造プロセスの体系化を図った. それぞれの系の研究成果を本研究の目標とする「知識循環指向のLearning-GRIDシステムと新しい教授学の体系化」研究報告書(313ページ)にまとめ,その成果を公開した.
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