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2007 年度 実績報告書

活断層から発生する地震の予測精度向上のための地形学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17200053
研究機関広島工業大学

研究代表者

中田 高  広島工業大学, 環境学部, 教授 (60089779)

研究分担者 奥村 晃史  広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10291478)
今泉 俊文  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50117694)
隈元 崇  岡山大学, 理学部, 准教授 (60285096)
堤 浩之  京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (60284428)
渡辺 満久  東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)
キーワード活断層 / 地震 / 固体地球物理学
研究概要

本列島の主要活断層から発生する地震規模の予測精度向上に資するために以下の研究を行うとともに,そのまとめを行った.
1.断層変位地形の把握:地震規模の予測に直結する位置・形状について,議論の多い活断層の不連続部や末端部において,大縮尺空中写真の詳細な判読による見直しを実施した.この結果,これまで活断層の存在が確かではなかった岩国断層の西部や北九州地域の活断層などについて,新たな活断層を認定した.特に西山断層では,陸上活断層と海底活断層の連続性について新たな地形を得た.
2.空中レーザー計測デ早タの分析:横ずれタイプと逆断層タイプのそれぞれの典型である阿寺断層および横手盆地東縁活断層系の空中レーザープロファイラーのマッピングデータを詳細に解析し,これまでの現地調査や空中写真判読による活断層認定と断層変位量計測結果を比較することによって,手法の利点と問題点を具体的に検討した.その結果,レーザー計測データを用いた断層変位地形の立体化が活断層認定に有効であり,正確な変位量の把握には変動地形学的手法の併用が不可欠であることが明らかになった.
3.アスペリティの推定:活断層沿いの変位量や平均変位速度の分布データをもとに,地下の断層面上のアスペリティを推定し,そのデータを整備した.
4.地震時の活断層の挙動に関する動的モデルを構築:主要活断層変位量データベースと活断層の幾何学形状から断層の破壊開始点を推定し,地下のアスペリティ分布にもとついて,主要活断層帯から発生する地震の予測精度向上に資する動的モデルの試案を提示した.

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (13件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (7件)

  • [雑誌論文] 活断層研究の将来2008

    • 著者名/発表者名
      中田 高
    • 雑誌名

      活断層研究 28

      ページ: 23-29

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Surface rupture of the 2005 Kashmir,Pakistan,earthquake and its active tectonic implications2008

    • 著者名/発表者名
      Kaneda H.
    • 雑誌名

      Bull.Seismol.Soc.Am 98

      ページ: 521-557

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A fault scarp in an urban area identified by LiDAR survey:A Case study on the Itoigawa-Shizuoka Tectonic Line,central Japan2008

    • 著者名/発表者名
      Kondo, H.
    • 雑誌名

      Geomorphology (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 原発耐震安全審査における活断層評価の根本的問題-活断層を見逃さないために何が必要か2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 康弘
    • 雑誌名

      科学 78

      ページ: 97-102

  • [雑誌論文] 綾瀬川断層の地形学的認定とその活動性2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺 満久
    • 雑誌名

      地学雑誌 116

      ページ: 387-393

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 活断層詳細デジタルマップを基にした内陸地殻内地震の震源モデルの構築と属性情報の統合化2007

    • 著者名/発表者名
      沖野 範子
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 75-94

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 糸魚川-静岡構造線活断層帯中部,松本盆地南部・塩尻峠および諏訪湖南岸断層群の変動地形の再検討2007

    • 著者名/発表者名
      澤 祥
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 169-190

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 糸魚川-静岡構造線活断層帯中部,諏訪盆地北東縁の変動地形とその認定根拠,および変位速度2007

    • 著者名/発表者名
      田力 正好
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 47-168

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 活断層から発生する地震動の予測精度向上のための変位量・変位速度に関するデータベース2007

    • 著者名/発表者名
      楮原 京子
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 55-62

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 逆断層の湾曲形態に関する一考察2007

    • 著者名/発表者名
      楮原 京子
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 27-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 携帯型簡易地形計測装置「Handy Station」の開発と活断層調査への活用2007

    • 著者名/発表者名
      杉戸 信彦
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 17-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 邑知潟平野南東縁・石動山断層の活動時期と地震時変位量2007

    • 著者名/発表者名
      杉戸 信彦
    • 雑誌名

      地震 60

      ページ: 71-83

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 長大活断層帯から発生する地震の規模予測の不確定性に対するロジックツリー評価手法の応用事例-糸魚川-静岡構造線活断層系を対象として2007

    • 著者名/発表者名
      隈元 崇
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 95-111

    • 査読あり
  • [学会発表] 変動地形の詳細解析にもとつく糸静線活断層帯中西部,茅野〜白州の断層構造と変位様式2008

    • 著者名/発表者名
      杉戸 信彦
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] 綾瀬川断層および江南断層南延長部の左横ずれ変位地形2008

    • 著者名/発表者名
      後藤 秀昭
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      獨協大学
    • 年月日
      20080300
  • [学会発表] 中越沖地震の震源域の活断層とその問題2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木 康弘
    • 学会等名
      淡活断層シンポジウム2008
    • 発表場所
      野島断層保存館セミナーハウス
    • 年月日
      20080100
  • [学会発表] 防災・減災のための活断層詳細情報「活断層台帳」整備の提案2007

    • 著者名/発表者名
      中田 高
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      20070500
  • [学会発表] 糸魚川-静岡構造線活断層帯重点的調査観測・変動地形グループ糸静線活断層帯の「塩尻峠ギャップ」への疑問2007

    • 著者名/発表者名
      渡辺 満久
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      20070500
  • [学会発表] 簡易高位置撮影装置(WINKS写真撮影装置)による断層変位地形の地図化の試み2007

    • 著者名/発表者名
      石黒 聡士
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      20070500
  • [学会発表] ハザードマップの現状と課題-「個別災害表現型」と「リスク合算型」の峻別2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木 康弘
    • 学会等名
      日本地球惑星連合大会
    • 発表場所
      幕張メッセ
    • 年月日
      20070500

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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