研究課題/領域番号 |
17201011
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報技術研究センター, 教授 (70206126)
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研究分担者 |
松村 寛一郎 関西学院大学, 総合政策学部, 助教授 (10333551)
池田 元美 北海道大学, 大学院地球環境科学研究院, 教授 (50261227)
立花 義裕 東海大学, 総合教育センター, 助教授 (10276785)
中谷 友樹 立命館大学, 文学部・地理学科, 助教授 (20298722)
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キーワード | 土地利用・被覆 / 都市拡大 / 分類体系 / 国際交易モデル / 計量経済モデル / 視覚化 |
研究概要 |
人間活動分布を描くために最も分かり易い指標である土地利用を対象に、その分布とその変化を説明するグローバルな土地利用モデルを開発した。またこれまで主に農業的な土地利用だけを対象にモデル化が行われてきたが、都市域の拡大モデルも組み込んだものとし、人間の居住分布により近づけた。 また、人口や経済成長などのマクロ社会経済指標の長期的な変化もシステムダイナミックスによるモデル開発に着手した。同時に、国際交易による国と国とのつながりを、計量経済モデルとして表現した。これらにより、マクロ経済指標の変化が国際交易を通じて他国に波及し、同時に土地利用や都市の拡大などにもインパクトを与える様子がシムレーションできる。一方、IPCCにおける温暖化シナリオの影響を捕捉するために、穀物収量を穀物生長モデルにより推定するモジュールも土地利用変化モデルの中に組み込んだ。穀物生長モデルはあわせて、葉面積指数などのシミュレーションも可能であり、衛星画像と付き合わせることで、収量予測などにつなげることも可能になることを確認した。 一方、モデルの検証や、現実のデータに基づく土地利用の分布などを描く作業に適用するために土地利用や土地被覆の観測データのレジストリを作成することを目的として、土地利用・被覆の分類体系などを収集・分析した。こうした収集を通じて、各国の土地利用・被覆データを比較・利用することが可能になる。 最後にこうした各研究項目の進展を受けて、人間地球地図を描くためのシステムフレームワークを設計した。
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