研究分担者 |
深田 秀樹 千葉大学, 予防医学センター, 特任准教授 (00359598)
下条 直樹 千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (40221303)
小宮山 政敏 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 講師 (70175339)
松野 義晴 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (00376378)
戸高 恵美子 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教 (30334212)
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研究概要 |
1.臍帯における遺伝子発現のグローバル解析と化学物質曝露量評価:臍膀帯静脈平滑筋細胞(HUVSMC)にポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB:PCB77およびPCB126,非コプラナL-PCB:PCB153)や3-methylcholanthrene(3MC,ダイオキシン様物質)を作用させ,マイクロアレイで発言が変化する遺伝子をスクリーニング,RT-PCRで確認したところ,eNOSだけでなくNPPB,IL-6など血管再生にかかわる遺伝子の発現が低下しており,胎児の発育に影響が懸念された。 2.臍帯の遺伝子発現を反映する臍帯構成細胞の検討:化学物質の影響はDNAのエピジェネティックに影響すると考え,in situ hybridization法および免疫組織化学法によりmRNAおよびタンパク質レベルのDNAメチル化酵素Dmntの発現を調べた。 3.曝露評価指標物質の検討:日本人のPCB曝露実態を明らかにするため,小児を含む406名の血中PCB濃度を解析したところ,母乳を飲む乳児で高く,その後体重の増加により低下したのち,成人ごろから年齢に応じて上昇していくことが分かり,PCBは塩素系化学物質曝露の指標となるのでリスク管理に重要なデータとなる。
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