研究課題/領域番号 |
17201036
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
圓川 隆夫 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70092541)
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研究分担者 |
曹 徳弼 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30242275)
鈴木 定省 東京工業大学, 大学院社会理工学研究科, 助手 (50323811)
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キーワード | サプライチェーンマネジメント / グローバル経営 / 競争力 / 経営成果 / 国際比較 / 効率化 / 阻害要因 |
研究概要 |
本研究では、SCM構築のための自己評価用スコアカード(ロジスティクス・スコアカード,以下LSC)について、今年度主として以下の4項目に関する調査、ならびに研究を行った。 (1)日系企業を含む中国企業におけるLSCによる調査データの収集と問題点の解析 (2)日系企業を含むタイ企業におけるLSCによる調査データの収集と問題点の解析 (3)フィンランド企業におけるLSCによる調査データの収集と日本企業との比較分析 (4)グローバルSCMの観点からの具体的調査計画の立案 (1)に関しては中国語版のLSCを清華大学を拠点として秦立盛斯(北京)水力電力技術有限公司との間に役務委託契約を締結し、全国的なLSCデータの調査・収集を行った。 また、(2)に関しては、中国におけるLSCの調査と同様の枠組みで、タイ語版のLSCを用い、JETROバンコクの支援、Chiang Mai Universityとの連携の下に、データの調査・収集を行った。 更に、(3)フィンランドに関しては、本研究の対象である東アジアの国々への対照データとして位置付け、同国産官学連携によるSCM推進団体ELO Technology Programmraとの連携の下、同国企業のLSCデータの収集を続ける共に、今後の継続的な連携関係の確認を行った。 以上、今年度新たに得られた日中タイ企業の調査データから、SCMを阻害する組織制約の違いを、国や地域に依存する問題と、個別企業独自の問題とに整理するための分析を行い、そこからSCM構築に向けた方策についての具体案として体系化することで、各国の自動診断システムに組み込む準備が整った。
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