研究課題/領域番号 |
17201037
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
伏見 正則 南山大学, 数理情報学部, 教授 (70008639)
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研究分担者 |
腰塚 武志 国立大学法人筑波大学, 社会工学系, 教授 (50011094)
大山 達雄 国立大学法人政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (30134323)
田口 東 中央大学, 理工学部, 教授 (50114533)
栗田 治 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (40211891)
三浦 英俊 明海大学, 不動産学部, 助教授 (30306253)
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キーワード | 都市 / 交通 / 施設配置 / オペレーションズ・リサーチ |
研究概要 |
1.ネットワーク構造を有するシステムを対象として、その安定性、頑健性、信頼性等の定量的評価の基礎理論を構築し、その応用として、マニラ市の道路交通網、東京都の水道供給網、愛知県南東部の道路網を対象とした分析を行った。 2.大地震などの災害時に道路網に通行不能部分が生じた場合の救急車の最短通路を求めるシステムを構築し、名古屋市の一部のデータを用いて実験を行った。また、それに基づいて、補強すべき道路を列挙する方法を検討した。 3.首都圏に直下型地震が発生した場合を想定して、首都圏の鉄道利用者の被災状況を、時間帯、走行速度による受傷の程度、場所、地下か地上か、等を考慮して詳細に計算した。これは、救援活動の新しい検討資料として有効であると考えられる。 4.欧州でよくみられる放射・環状道路網と北米で多く使われている格子状道路網の構造的性質を数理的に比較検討することによって、道路ネットワーク構造が都市交通に与える影響を理論的に調べ、またこられの視点から見た効率的な道路構造、さらには合理的な車線設計などについての研究を行った。 5.複数地域の周遊を明示的に扱える分布交通量モデルをエントロピーモデルの一般化によって作成し、我が国の観光流動データによる実証分析を行った. 6.新空港の立地評価に当たっては、将来の利用者数が発着便数に大きく影響されることを指摘し、任意の地点に空港を建設したと仮定した場合に、仮想的な発着便によって導かれる利用者数の推定を行った。 7.電力自由化問題を取り上げ、各種分散型電源の普及形態を探る数理計画モデルを構築し、望ましい普及形態を検討した。また、天然ガスをパイプラインで供給し、改質精製した水素ガスを燃料電池自動車に供給するためのパイプラインと水素ステーションの施設計画に関するマクロ特性を解明し、Location-Allocationモデルによる数値解法を提案した。
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