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2005 年度 実績報告書

コムギ近縁野生種を用いたユーラシア広域分布種の遺伝的多様性解析

研究課題

研究課題/領域番号 17201045
研究機関京都大学

研究代表者

河原 太八  京都大学, 農学研究科, 助教授 (20115827)

研究分担者 安井 康夫  京都大学, 農学研究科, 助手 (70293917)
森 直樹  神戸大学, 農学部, 助教授 (60230075)
宅見 薫雄  神戸大学, 農学部, 助教授 (50249166)
松岡 由浩  福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (80264688)
キーワード遺伝的多様性 / ユーラシア広域分布種 / コムギ近縁野生種 / 葉緑体ゲノム / マイクロサテライト / 適応性形質 / 出穂反応性 / タルホコムギ
研究概要

世界各国のジーンバンクの保有系統約720のうち,収集地点の明らかなタルホコムギ450系統を,福井県立大学と京都大学で分担して栽培し,若葉よりトータルDNAを抽出した。このDNAは,福井県立大学と京都大学で各1組冷凍保存し,次年度以降の実験に常時利用可能な状態にある。なおこのうち210系統はすでに種子増殖を終えているが,残りの240系統は種子増殖を兼ねるため,次年度の7月にはすべての系統について,将来の研究に必要な種子が確保できる見込みである。
本年度は,タルホコムギの種内分化のプロセスを,分子マーカーを用いて解析する方法を開発することを目的に各種実験を行なった。具体的には,葉緑体DNAのマイクロサテライト・SNP座位にみられる塩基配列の変異を主な対象とし,解析した。またこのデータに基づき,葉緑体DNA変異を用いて,タルホコムギの種内系統分化のプロセスを,系統学的に解析する手法を開発し,成果を論文として公表した。
種子増殖の終わっている210系統については,神戸大学でも秋に栽培を開始し,形態および生理的形質について調査中である(調査の完了は7月)。またこのうち約30系統について,染色体の形態変異の予備的調査を行なったが,従来の報告以上に詳細なデータが得られる可能性が少ないことがわかったため,これについてはさらに研究を継続するかどうか検討中である。
同210系統について,京都大学では人工気象器を利用し播性の調査を行なった。ほとんどの系統は秋播であるが,数系統の春播極早生の系統など多様な変異を確認したので,それらの系統について今後,神戸大学で出穂日などの調査を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genealogical use of chloroplast DNA variation for intraspecific studies of Aegilops tauschii Coss.2005

    • 著者名/発表者名
      Matsuoka Y, Mori N, Kawahara T
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Genetics 111

      ページ: 265-271

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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