研究課題/領域番号 |
17201046
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
林 忠行 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90156448)
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研究分担者 |
仙石 学 西南学院大学, 法学部, 教授 (30289508)
松里 公孝 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
田畑 伸一郎 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (10183071)
上垣 彰 西南学院大学, 経済学部, 教授 (70176577)
上野 俊彦 上智大学, 外国語学部, 教授 (80327866)
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キーワード | ロシア / 東欧 / 中央ユーラシア / 体制転換 / 比較政治 / 比較経済 |
研究概要 |
12月15〜16日に札幌(北海道大学・スラブ研究センター)で研究会を開催した。メインの報告者としては、若手からは、油本真理(東大院生)が「ポスト共産主義ロシアにおける「与党」の起源」という報告を行った。「権力党」という概念を用い、連邦と地方の間のダイナミクスを視野に入れる意欲的な報告であった。久保慶一(早大)は「旧ユーゴスラビア地域の選挙制度と政党システム」という報告を行い、中堅からは、平田武(東北大学)が「Herbert Kitscheltの東欧政治比較研究」、仙石学(西南学院大)が「EU-8の社会協議システム」、田畑伸一郎(北大)が「ロシア財政について」というタイトルでの報告を行い、それをめぐる討論を行うことが出来た。平田報告は、多作な比較政治学者のKitscheltの研究を紹介しながら、比較研究の理論的な諸問題を論じるものであり、また、仙石報告は社会協議という具体的な事例を使いながら、各国間の異同を、政党政治を変数として説明するものであった。いずれも当該諸国での動向について多くの情報を含む報告であった。 また、他の研究プロジェクトグループとの共同作業として、体制転換期の選挙と政党に関するデータベースの作成作業に取り組み、上記研究会とは別に東京で2回の研究会を実施し、データベースの基本的な考え方について検討を行い、フォーマットの作成を行った。また、東中欧諸国の一部について、試作のデータベースの作成を行った。
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