研究課題/領域番号 |
17201051
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
伊藤 るり お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 教授 (80184703)
|
研究分担者 |
足立 眞理子 お茶の水女子大学, ジェンダー研究センター, 助教授 (10347479)
大石 奈々 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (70384005)
定松 文 恵泉女学園大学, 人間社会学部, 助教授 (40282892)
イシカワ エウニセ・アケミ 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 助教授 (60331170)
小ヶ谷 千穂 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (00401688)
|
キーワード | グローバル化 / 国際移動 / ジェンダー / ケア / 再生産労働 / アジア / 国際分業 / 高齢化 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、再生産領域のグローバル化に関する理論的枠組や実態について資料収集を行うとともに、研究会活動を展開した(計7回、及び合宿1回)。このほか以下のように研究活動を実施した。 1.調査活動 (ア)国内調査:高齢者介護のローカルな制度枠組等についての調査を続けるとともに、共同研究を進めているシンガポール国立大学チームと協力して、日比経済連携協定署名後の国内状況について関係省庁、職業団体、労組、施設等に対してヒアリングを行った。 (イ)海外調査:今年度は2月に韓国調査を実施した。韓国では1993年より産業研修生制度を導入して外国人労働者を受け入れてきたが、同制度は2007年度より雇用許可制度に切り替わるため制度的移行期にある。また、政府は2006年に外国人政策と結婚移民受け入れ政策について新たな取り組みを発表している。本研究とのかかわりでは、特に後者の結婚移民の拡大が重要である。また、韓国の女性政策は2005年に女性家族省が設置されて以降、移民政策にも積極的に関与を深め、再生産領域のグローバル化が女性政策の展開に直接的な影響を与えている事例として注目される。このほかカナダでの移住介護・家事労働者についての個別調査研究を実施。 2.研究発表:a)国際ジェンダー学会2006年大会のシンポ「ケア労働とグローバリゼーション」で足立、伊藤、小ヶ谷の3名が報告。b)フランス国立科学研究センター「ジェンダー・労働・モビリティ」研究所主催の国際会議International Symposium on "Gender at the Heart of Globalization" (March21-23 2007)で伊藤が招待報告。
|