研究課題
「両漢儒教の新研究」は、以下の二つの観点により、両漢における儒教と政治権力との関わりに見直しを行うものである。第一に、中国哲学・東洋史・中国文学などの垣根を取り払い学際的な総合研究を行う。第二に、出土資料を利用すると共に、先秦儒教の研究成果を両漢儒教の研究に反映させる。以上である。平成18年度は、以上のような問題関心と方法論に基づき、三人の外国人研究者を招聘し、二つの国際シンポジウムを開催、その成果の一部を『両漢における易と三礼』(汲古書院、平成18年9月、487頁)として公刊した。渡邉義浩(編)『両漢における易と三礼』は、三部から構成され、一部・二部は国際シンポジウムの内容を収録し、三部は両漢における易と三礼に関連する論文を掲載した。以下、目次の概略を示しておく。第一部 易と術数研究の現段階一、薫漢明 漢代易学の基本的な特徴について二、川原秀城 術数学--中国の数術三、近藤浩之・大野裕司 『日書』より見た『周易』卦爻交辞の用語・語法に関する考察四、辛賢 易緯における世軌と『京氏易伝』五、劉楽賢 一種の注目に値する古代天文文献--緯書『河図帝覧嬉』新考第二部 両漢における三礼の展開一、渡邉義浩 後漢における礼と故事二、堀池信夫 漢代の「権」について三、王啓発 『礼記』王制篇と古代国家法思想四、蜂屋邦夫 『儀礼』鄭玄注と服部宇之吉の『儀礼鄭注補正』五、池田秀三 鄭学の特質第三部 両漢における易と三礼一、池田知久 『周易』研究の課題と方法二、劉楽賢 出土文献から見た楚と秦の選択術の異同と影響--楚系選択術中の「危」字の解釈を兼ねて三、堀池信夫 夫人の出国--董仲舒の「変礼」についての補遺四、王啓発 鄭玄『三礼注』とその思想史的意義
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち査読あり 1件) 図書 (4件)
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