研究課題/領域番号 |
17202015
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
安藤 正人 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 教授 (90113422)
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研究分担者 |
丑木 幸男 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 教授 (60223525)
加藤 聖文 国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 助手 (70353414)
栗原 純 東京女子大学, 文理学部, 教授 (40225264)
松田 利彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (50252408)
林 雄介 明星大学, 日本文化学部, 助教授 (00286246)
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キーワード | 朝鮮総督府 / 東アジア / 植民地 / アーカイブズ / 戦争 / 記憶 / 歴史情報 / アーカイブズ学 |
研究概要 |
本研究は次の2本の柱を持っている。 [研究の柱1]植民地行政文書に関する史料学的研究(主として1〜2年目) [研究の柱2]植民地行政文書の利用システムモデルの研究開発(主として3〜4年目) 本年度は、[研究の柱1]に重点を置き、海外調査として、7月に韓国国家記録院釜山事務所(記録情報センター)と釜山広域市立市民図書館、11月に明知大学校(ソウル特別市)、金大中大統領記念図書館(同)、ソウル特別市立南山図書館、国史編纂委員会(京畿道果川市)で史料調査を行った。また9月にシンガポールの調査を行い、平成18年2月にはアメリカ合衆国国立公文書館(ワシントン)と議会図書館(同)ならびにハワイ大学マノア校図書館で調査を実施した。次に国内調査は、北海道(北海道立文書館、北海道開拓記念館、北海道大学附属図書館、小樽商科大学図書館)、京都府(京都大学農学部図書室、京都大学人文科学研究所、京都府立総合資料館)、山口県(山口県文書館、下関市文書館、宇部市立図書館付設郷土資料館)、佐賀県(佐賀県立名護屋城博物館)、福岡県(福岡県立図書館、九州大学韓国研究センター、九州大学石炭研究資料センター、玄洋社記念館)、長崎県(長崎県立対馬歴史民俗資料館、厳原町郷土資料館)等で史料調査を実施し、山口県文書館所蔵の林利治朝鮮総督府関係史料についてはマイクロ撮影を行った。この他、朝鮮総督府の警察官僚だった坪井幸生氏の聞き取り調査を実施した。 本年度は、[研究の柱2]についても着手した。具体的には、システムモデル開発のための基礎的研究と、イギリス国立文書館における同種モデルの調査を行った。 さらに、以上の調査・研究を適切に実行し成果を共有するため、研究代表者・研究分担者による研究会をほぼ月1回実施するとともに、韓国共同研究者を交えた公開シンポジウムを「戦後60年記念学術シンポジウム:戦争の記憶とアーカイブズ学-喪われゆく記憶の再生に向けて-」と題して、2005年12月17日に学習院大学(東京都豊島区)で開催し、朝日新聞・日本経済新聞で報道されるなど、反響を呼んだ。
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