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2008 年度 実績報告書

朝鮮総督府文書を中心とした旧植民地関係史料の共用化に関するアーカイブズ学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17202015
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

加藤 聖文  国文学研究資料館, 文学資源研究系, 助教 (70353414)

キーワード日本史 / 東洋史 / アーカイブズ / 国際貢献 / 日本 / 韓国 / 台湾 / 国際情報交換
研究概要

本研究が掲げる2つの柱((1)植民地行政文書に関する史料学的研究、(2)植民地行政文書の利用システムモデルの研究開発)を中心に今年度も研究実績を積み重ねた。
まず、(1)の柱においては、韓国国家記録院太田本部において朝鮮総督府文書の原本を閲覧し、主に文書様式調査と紙質調査を行った。また、米国立公文書館・米国議会図書館・スタンフォード大学フーバー研究所・カルフォルニア大学バークレー校において朝鮮及び旧植民地関係資料の調査収集を行い、米国内の主要箇所での調査を終了した。とくに、米国立公文書館所蔵のCaptured Korean Documentsのすべてを調査し概要目録を完成させた。この他、国内調査では、京城帝国大学関係者を中心とした口述記録の収集を行った。また、北海道・岩手・東京・山梨・長野・山口・福岡・長崎において資料情報の収集と対象資料の撮影を行い、国内全都道府県での悉皆調査を終えた。
つぎに、(2)の柱においては、韓国国家記録院ナラ記録館及び大統領記録館において、所蔵検索及び収集・公開に関する韓国の最新システムを調査した。また、国史編纂委員会において韓国における個人文書及びオーラルヒストリー収集の実践プログラムと公開システムの調査を行った。また、昨年度までに調査・収集した朝鮮総督府関係者の個人文書(守屋栄夫文書・サハリン残留韓国人帰還運動資料等)の整理を完了し、仮目録を完成させた。
以上の調査研究を公表する目的で、11月に東京で国際シンポジウム「帝国支配とアーカイブズ」を開催、韓国及び台湾からの研究者を招き、日・韓・台3地域における資料情報提供の実践と国際連携の可能性について活発な議論が行われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 帝国支配をめぐる記憶と記録-在朝日本人の個人文書と口述記録の収集と公開-2008

    • 著者名/発表者名
      加藤聖文
    • 学会等名
      国際シンポジウム「帝国支配とアーカイブス-日韓台アーカイブス資源共用化の可能性-」
    • 発表場所
      立教大学太刀川記念館
    • 年月日
      2008-11-30
  • [図書] 1945年の歴史認識-<終戦>をめぐる日中対話の試み2009

    • 著者名/発表者名
      劉傑
    • 総ページ数
      53-80
    • 出版者
      東京大学出版会

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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