研究課題
1.日本の出版文化を、A書物・出版と環境、B本屋・出版、C写本と刊本、D流通、E享受者・読者、F作者・思想家の6つ研究視角から捉えることの是非について、議論した。2.本年度のフィールドワークは、信州上田及び中野、山形県鶴岡市・酒田市、新潟県小千谷市、愛媛県松山市、石川県金沢市等で実施し、資料の整理・掘り起こしを行った。3.「書物・出版と社会変容」研究会を4月、5月、6月、7月、9月、11月、12月、2月に開催して、研究交流を行った。高橋明彦「加賀藩版『韓非子解詁全書』の諸本」、浅岡邦雄「納本・検閲・委託本」、小川和也「近世前期の領主思想と『牧民後判』の成立-伊勢桑名藩主・松平定綱と山鹿素行」をはじめとして、16名が報告をし、近世〜近代の出版文化について、熱心な議論を行った。4.一年の研究成果を取りまとめた雑誌『書物・出版と社会変容』第2号を作成し、若尾政希「歴史と主体形成-書物・出版と近世日本の社会変容-」、杉仁「在村漢学者の蔵書と読書と著述と-信州中野領江部村「山田松齋」の書物出版活動(三)-」、渡部圭一「式内社・論社問題における書物と「口碑」」、松田泰代「江戸における新刊本販売点数の推移に関する考察」、磯部敦「明治期甲州新聞解話会」、岩坪充雄「山田松斎蔵版の澤田東江法帖版木について」、矢森小映子「渡辺崋山『寓画堂日記』『崋山先生護録』に関する一考察」の各論考を収載した。5.昨年度に引き続き、重点プロジェクトとして、『土芥寇讎記』、『武家諫忍記』、『武家勧懲記』『諫懲記後正』といった一連の「大名評判記」を取りあげ、その関係性を考察し、『「大名評判記」の基礎的研究II』を発刊した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (22件) (うち査読あり 3件) 図書 (2件)
書物・出版と社会変容 2
ページ: 1-36
口承文芸研究 30
ページ: 142-149
実践国文学 71
ページ: 13-31
人文・自然研究(一橋大学) 1
ページ: 3-32
広島県立歴史博物館『研究紀要』 9
ページ: 59-75
身分的周縁と近世社会5(横田冬彦編)
ページ: 46-71
宗教研究 80巻4輯 (351号)
ページ: 432-433
国語と国文学 83-5(990)
ページ: 152-163
実践国文学 70
ページ: 1-9
藝文研究 91-1
ページ: 145-166
書籍文化 7
ページ: 1-23
歴史学研究 820
ページ: 76-86
群馬歴史民俗 27
ページ: 23-30
歴史学研究 820号
ページ: 11-19
学際 18
ページ: 66-71
歴史の描き方 1 (東京大学出版会)
ページ: 93-133
江戸文学 35
ページ: 140-149
近代語研究 第13集(近代語学会編)(武蔵野書院)
ページ: 241-256
書物・出版と社会変容 1
ページ: 63-74
近世成立期の大規模戦争 戦場論下(藤田達生編)(岩田書院)
ページ: 337-364
韓国国学振興院開院10周年記念 韓国学国際学術大会論文集
ページ: 67-111
東北-その歴史と文化を探る-
ページ: 127-174