研究課題/領域番号 |
17202018
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森安 孝夫 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70157931)
|
研究分担者 |
白須 淨眞 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (10330713)
石見 清裕 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00176562)
吉田 豊 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30191620)
荒川 正晴 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10283699)
松井 太 広前大学, 人文学部, 准教授 (10333709)
|
キーワード | シルクロード / 唐 / ソグド / 突厥 / ウイグル / 敦煌 / 国際情報交換 / 中華人民共和国 |
研究概要 |
代表者の森安孝夫、研究分担者の荒川正晴・吉田豊・藤岡穣・高橋照彦・松井太を中心メンバーとし、ドイツから客員参加のペーター=ツィーメ、さらに若手の研究協力者を加えた13名が、吐魯番地区文物局(李肖局長)の全面的支援を得て、8月11日から8月30日の20日間、中国・新彊維吾爾自治区のウルムチ・トゥルファン・ハミから甘粛省の敦煌に至る各地の遺跡や博物館・大学・研究所をめぐり、景観・環境を実見すると共に、突厥・ウイグル・ソグド関係の遺構や碑文・墓誌銘、さらには漢文・ウイグル文・チベット文古文書および織物類の実見調査を行ない、大きな成果を挙げた。とりわけ吐魯番博物館に所蔵されるベゼクリク千仏洞出土唐代漢文碑文に突厥文字ウイグル文とソグド文の追刻銘文を発見できたのは、真に幸いであった。それらの成果は、最終年度の報告書にまとめるべく、一昨年・昨年同様、今年度分についてもほぼ完全な内部報告書を作成し、科研メンバーの間で共有することにした。 一方、石見清裕・白須淨眞・服部等作と若手研究協力者を加えた7名よりなる別働隊は、8月21日〜9月2日、五台山と太原を中心として山西省の各地を踏査し、さまざまな新知見を得た。これまた上記の内部報告書に合体され、情報がメンバー間で共有されることになる。 一方、石見清裕・白須淨眞・服部等作と若手研究協力者を加えた7名よりなる別働隊は、8月21日〜9月2日、五台山と太原を中心として山西省の各地を踏査し、さまざまな新知見を得た。これまた上記の内部報告書に合体され、情報がメンバー間で共有されることになる。 さらに日本東洋学の最先端を海外に発信する役割を担っている(財)東方学会が発行する欧文雑誌Acta Asiaticaの最新号は中央アジア学特集であり、本科研のメンバーである森安・石見・荒川・吉田の4名で全冊を執筆した。いずれも本科研の主要テーマであるシルクロード東部で活躍したソグド人・コータン人・突厥人・ウイグル人に関り、新知見を披瀝したものである。また森安は別に「唐代における胡と仏教的世界地理」、並びに現地調査を踏まえた「西ウイグル仏教のクロノロジー-ベゼクリクのグリュンヴェーデル編号第8窟(新編号第18窟)の壁画年代再考-」を口頭や論文で発表し、大きな反響を得た。
|